それでもソニーがスマホ事業から撤退しない理由
このようにスマホシェア下位企業は撤退を余儀なくされるなど苦戦を強いられているわけですが、そうした中でもソニーはスマホ事業から撤退せず、同事業にこだわりを見せています。それはなぜかというと、次世代通信規格の「5G」に可能性を見いだしているためです。
将来、社会全体がさまざまな機器を通じてネットワークでつながると言われています。そうしたなか、中心的な役割を担うと見込まれているのが5Gの通信技術で、ソニーはスマホ事業を通じて5Gの技術を確立しておく狙いがあります。ソニーはテレビやカメラなどさまざまな機器を扱っていますが、それらの中に5Gの技術が入ってくると見込んでいます。そのため、ソニーは赤字を垂れ流してでもスマホ事業を継続しているのです。
しかしそうはいっても、その時代が到来するのは2020年ごろと先の話で、それまで赤字を垂れ流し続けることは許されないでしょう。ソニーは早期にスマホ事業を黒字体質に転換することが求められるといえそうです。
店舗経営コンサルタントの視線で企業を鋭く分析!
毎日更新されるブログはこちら
image by: junior_cinematic / Shutterstock.com