3キャリアと同等のネットワーク品質を作り上げるのは至難の業
個人的には、日本の3キャリアが提供するネットワーク環境は、世界一だと思っている。海外キャリアの経験がある人であっても、3キャリアと同等のネットワーク品質を作り上げるのは、至難の業なのではないか。
楽天では「数ヶ月中に具体的な技術を紹介したい」(MNO事業の責任者である山田善久氏)とのことなので、早く披露してもらって、我々の不安を払拭してもらいたいものだ。
もうひとつ、気になったのが、楽天の組織改編だ。
現在は楽天本体がMVNO事業を手がけているが、組織改編後は、楽天モバイルネットワークがMNO事業とMVNO事業の両方を手がけることになるようだ。
ただ、この座組だと、NTTドコモから「MVNOとMNOの両方を手がけるというのはおかしいのではないか」(吉澤和弘社長)と待ったが掛かる可能性がある。
NTTドコモ回線を使いながら、いまMNOのグループ会社となっているビッグローブやLINEモバイルは、MNOを手がける本体とは「別会社」という立ち位置だからこそ、NTTドコモ回線を使っても、なんとか許されている。
しかし、楽天の場合は、MNO自体がMVNOも手がけることになってしまう。こうなると、NTTドコモも黙っていないだろう。
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