お子さん、お孫さんの夏休みの宿題の中でもアレが一番悩みの種、という方も多いのではないでしょうか。そうです、自由研究。そんな向きにおすすめなのが、100円均一で売られているものだけでできるという置物つくりです。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、著者で科学者のくられさんが、ユーチューブの動画でも紹介されている、水と油でできる置物のつくり方について詳しく解説しています。
100円均一で作れる水と油のアレの作り方
以前こちらの動画で紹介した水と油の置物。
詳しい作り方を聞かれることが多いので、夏休みの工作に…ということで紹介しておきましょう。
まず材料は水と油であればいいのですが、植物油とかはヤバいので流動性パラフィンを使います。色のついた水と流動性パラフィンがセットで手に入るという意味ではオイルタイマーが一番楽なので、あれの破壊をしているだけで、最近はやりのハーバリウム用のものや、ベビーオイルなどでも代用できます。
上の層はパラフィン(油)で下の層は水なので、油性色素、水性色素でそれぞれ染めます。
水性色素は食紅の類いをいれるといくらでも自由がきくのですが、油性色素は水性にくらべて少ないので、多くのマジックなどでは水性色素を乳化させて無理矢理使っていることもあり、そういうものは着色に使えません。マッキーのマジックの青と赤は、スーダンレッド、スーダンブルーが主成分なので比較的きれいに染められます。
それでも安定剤などが含まれており、濁ることもあるので、油だけを小さいビーカーにいれておき、そこに破壊したマジックをいれてよく混ぜた後、ゴミが沈殿するまで1日放置して、その後上澄みをとって使うと安定した着色油が得られます。小さい容器にいれる場合は、濃さが足りない場合もあるので、そこは2、3本いれたほうが良い場合もあります。
あとは適当な容器に着色された水と油をあわせるだけでOK。
ただし、水に溶ける以外に実は油にも溶ける…という色素もあるので、そういう意味でしばらく安定するかどうか、また色素同士が反応するかなど、いろいろあるので、長期的に安定するかどうかは実験してみないとわかりません。
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