ノーモア先入観。今ある商品も違う角度から見ると売上が伸びる

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「この商品はここがこんなにすごいのでぜひお買い求めください!」という時代は、もうとっくに終わりを告げているのかもしれません。無料メルマガ『販促アイデアと経営活性化』の著者で、30年以上にわたる営業現場での経験を活かし販促専門家として活躍中の前沢しんじさんが今回紹介するアイデアは、「先入観を取り払って違う角度から商品を見る」という手法。キーワードは「再発見」です。

「再発見」という考え方が面白いですよ

今あるものを別の角度から見ると、違ったものに見えます。

たとえば車のCM。昔は性能中心の訴求でしたが、いまではその車を使っていかに楽しく過ごすかに変わっています。乗用車が売れなくなりワンボックスカーの時代に一気になりました。CMと時代の流れが一致した例ですが、別の角度から見ることが大事だといういい見本です。

私が30年以上かかわってきた精肉チェーンの販促でも、肉を売るよりそれを持って野外バーベキューしよう! の訴求を中心にしました。結果的に高校生までが遠足や打ち上げなどにどんどん肉を買ってくれるようになりました。

ものの見方を変えると売り方が変わります。今ある商品を違った角度から(というより、いま現在のお客様の目線で)見てみましょう。

  • 旅行会社が国内旅行を売る場合、「日本再発見」という考え方で商品を開発する
    (もう一歩踏み込んで、素晴らしい日本を再発見する)
  • 化粧品店が老人ホームを訪問して「メイクで生まれ変わる」お手伝いする
    (化粧は若い人のものだけではない。老人も実は化粧をしたい。化粧するとイキイキするらしい)
  • スポーツ店が「地元ウォーキング」イベントを主催して、新しい歩き方や楽しみ方を紹介する
    (ものを売る前に店の姿勢を売る)
  • スーパーマーケットがBGMのかわりに自店のDJで放送する。
    (ありきたりの音楽やCMソングをやめて、従業員の肉声でお客様に訴えかける。商品の売り込みでなくパーソナルな訴求

…などなど色々な切り口が考えられそうです。

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