カギは冒頭。東大理三卒の医者が教えるTOEICリスニングの必勝法

 

TOEICのリスニング必勝法!

さてTOEICには、大きく分けて「リスニングリーディング」がありますが、そのリスニングの中に「一問一答問題」というジャンルが存在します。具体的に、こんな問題です。英語では伝わりづらいと思いますので、全文日本語で書きます。

質問「誰がこの仕事の責任者ですか?」

 

A 「ジョージです」

B 「3時から始まります」

C 「私のお腹が痛いからです」

というような感じで、質問にたいして意味が通る答えをABCから選べという

ものです。どれが正解か分かりますでしょうか。

「こんなのAに決まってるじゃん!」

おそらくみんなそう思いますね。当然です。Cのうち「私のお腹が痛いから」という部分が、特殊すぎる人名だったという可能性も0ではないですが、普通に考えればAです。日本語なら余裕で分かります。しかしこれを英語でさらにすごい速度でしゃべられたらもうどれが正解か分からないのではないでしょうか。

この問題の解き方のポイントとして、「質問の冒頭を全力で聞くということが重要になります。なぜなら質問「誰がこの仕事の責任者ですか?」なら、冒頭はほぼ「Who(誰が?)」で始まりますので、極端そのWhoしか聞こえなかったとしても、「あ、『誰が』と聞いているんだから、少なくとも人名っぽいのが答えだと分かるわけです。もうカンだけの勝負です。

とはいえ実際のコミュニケーションで「誰がだけ聞き取れても意味はたいしてなくて、「誰がと聞かれているが、何のことなのかは分からない!とりあえず自分だと言っておけば意味は通るだろう」とか思って、何にでも「I am!(私だ)」とか答えていると、あらゆる事象の責任者にされてしまうという悲劇が襲います。

何にせよ、その問題の攻略法としては「冒頭だけでも全力で聞け」というものです。

バカほど正解になる!?

とはいえこの問題。場合によっては、「万能の答え」が存在することがあるのです。たとえば

質問「パーティはいつ始まりますか?」

 

A 「マイケルです」

B 「昨年のパーティは楽しかったです」

C 「私には分かりません」

こんな問題も存在します。これもう、答えとして意味が通るのはCしかありませんね。「私には分かりません」は、英語にするなら

  • I have no idea.
  • I don’t know.

などバリエーションはありますが、何にせよ万能の答えです。どんな質問にたいしても意味が通じる返答になります。答える人間は何も分かってないバカなのに、答えとしては正解という不思議な状況です。

さらに言うなら「バカ無双」です。バカゆえに万能。常に正解。TOEICの問題集を解きながら、「バカってすごい」と思ったので、みなさんにぜひ共有したく書いています。

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