カギは冒頭。東大理三卒の医者が教えるTOEICリスニングの必勝法

 

TOEICの点数は?

さてこのTOEIC。満点が990点です。「キリが悪いし1,000点にすればいいのに」と国民全員がツッこみたくなると思います。逆に最低点は0点ではなく10点だそうです。何その小さな希望。たぶん1,000点満点取った人から、「アンタそんなにあるんだから、できなかったコに10点くらいあげなさい!」みたいに強制移動されたんだと思います。結構共産主義。

とはいえ、そもそも10点という最低点を取るのは至難の業。意図的に白紙で出さないかぎりムリだと思います。受験料払って現場に行ってそれやるのは、再生数に伸び悩んだYouTuberくらいしかいないのではないでしょうか。

くわえてTOEICの試験の答えはすべて選択肢」です。たくさんある選択肢の中から、最適のものを一つ選ぶだけです。英文を書いたり、英語をペラペラしゃべったりする必要はありません。

選択肢は3択か4択です。すなわち「全部A」みたいに何も考えず埋めたとしても、確率論的に、だいたい1/3くらいは当たります。すると「問題の意味も答えも一切分からない」「そもそも英語というものに生まれてはじめて接した」みたいな、奇跡の英語レベル0の人でも、990点満点のうち300点くらいは取れるというわけです。

とはいえ正解数と点数が完全に比例するわけではないのですが、まぁアバウトにそれくらいと考えればいいでしょう。すなわち言ってみれば、「300点は0点と同じくらいな意味です。

そして実際、受ける人の平均点は570点くらいなんだそうです。それもあり、「TOEIC700点」あたりから履歴書に書く人が多いようで、800点や900点以上になるとかなり自慢できる点数であるようです。個人的には、意図的に間違えて100点を取っておけば「TOEIC100点」と堂々と履歴書に書くことで、「100点満点!?すごい!」と勘違いする採用担当者さんがいる可能性に賭ける方法もあるのではないかと考えます。そんな会社入ったら、それはそれで将来が不安なんですけども。

TOEICは実はゲーム

何にせよ、そんなTOEIC。「どうせやるなら、早い方がいい」と思って、とりあえず思いついた日に、直近の試験(1ヶ月後でした)に申し込みました。そしてそこから、アマゾンで関連書籍や問題集を10冊ほど購入して、片っ端から読んでみました。その知識や、自分自身、勉強してみて色々と分かった攻略法があります。それこそが、「TOEICは、英語全般の実力を知るための試験というより、単なる『TOEICというタイトルの英語を使ったゲーム』」ということです。

「スーパーマリオブラザーズ」というゲームには、体が巨大化するキノコや炎を出せるフラワーが出てきますが、それを何千時間プレイしても、キノコや花の生態について一切詳しくならないのに似ています。たとえのせいでぜんぜん伝わらなかったらどうしよう。

実際、選択肢問題ゆえに、意味が分からなくても、「断片的に聞き取れた単語が選択肢にあればそれが正解」というパターンが結構多かったりします。もちろん出題者側もウラをかいて、引っかけの可能性もあるのですが、一つの参考にはなるかもしれません。

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