愛犬家でメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者永江一石さんの元に、犬を飼うことの良さを教えてほしいという質問が舞い込みました。永江さんは、18歳の老犬となった愛犬への深い愛情を語ることで質問者の疑問に答えています。
犬を飼うってどういう良さがありますか?
Q.
私は、永江さんと似ていて、自営で趣味中心に自由気ままに生きております。ツイッターやブログで拝見して、大体意見が同じなのですが、一つだけ永江さんと意見が異なるものがあります。
それは、犬です。私は生まれてから、マンションで生まれ育ちペット禁止だったため、一度も猫や犬を飼ったことがありません。(鳥や魚はあります)
妻が犬を飼いたいと切望しているのですが、私には良さが分かりません。今の家もマンションで賃貸なのでペット不可なのですが、引っ越してでも犬を飼いたいと言っております。
猫はほっとけばいいですが、犬は世話が大変なイメージです。車は持っておりませんので、旅行に一緒には行けませんし、長期での旅行は毎回預けないと行けないですし、散歩に行かないといけなかったり、家で仕事するときに邪魔だったり。
飼う良さがさっぱり分かりません。それでも、犬を飼うって良いものなのでしょうか。
永江さんからの回答
犬を飼う素晴らしさはあまりにも多すぎて書ききれないですね。質問者さんは犬をペットとして考えていると思うのですが、わたしにとっては家族同然のパートナーです。毎日同じ布団で寝てますし、もしいなくなったらと考えるだけで涙が出てくる。子どもの可愛さと一緒で、どれだけ口で説明しても実際に育ててみないと本当の良さは伝わらないと思います。
唯一子どもと違うのは、子どもはいつか巣立っていきますが、犬は一生変わらず側にいてくれることですね。その分、自分より早く年老いて最期を看取らないといけないので精神的に弱い人は飼えません。子どもを失う親の辛さって半端じゃないでしょう。
確かにお世話は大変ですよ。我が家の愛犬は18歳なので人間でいうと90歳を超えたおばあちゃんなのですが、すでに失明しており、耳も聞こえずヨタヨタ歩きでご飯も自分で食べられません。夜中も4時間おきに起きてトイレに連れていかないといけませんし、薬代も毎月5~8万円くらいかかってます。
でもそれが全く苦じゃないのは、繰り返しになりますが子どもと一緒だから。DQNの親でない限り「世話が大変だから」という理由で自分の子どもを捨てたり虐待したりするはずがありません。犬もどんなに手がかかっても赤ちゃんの頃から成長して老犬になるまでずっと可愛いんです。
まとめると、犬を飼うということは新しく家族を迎えるということ。子どもが好きで愛情を持ってお世話を楽しめる人には最高ですが、「生涯独身で自由に暮らしたい」「子どもが嫌い」という人は止めた方が良いと思います。
猫の方が多少は手がかからないとは思います。
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