──川西機械製作所では、研究テーマを自由に選べるという柔軟性があったのですね。
江崎 「幸い戦争の後だったこともあって、企業のマネジメントがまだほとんど機能していない状態でした。いまではとても考えられないことですが、あの当時は私のように若い人間でもかなり自由に働ける環境があったんですよ。そのおかげで半導体の研究に方向転換することができました。
そして、そういった研究過程を経る中で32歳にして『エサキダイオード』を発見し、後にノーベル物理学賞をいただくことに繋がったのです」
image by: Wikimedia Commons
ページ: 1 2