ここで大事なのは、使う回数を、絶対に1回にしなきゃいけないということではありません。目的は、回数を減らすことではなくて、「オススメです」という言葉そのものの重みを理解して使うことにあります。
実際、私も、これについては結構意識しています。
いろんな販売をしてきただけに、知り合った人たちから、「〇〇でオススメのものとかありますか?」なんて聞かれることはあります。最近で言うと、「スーツに合わせるのに、オススメの靴って何かありますか?」と聞かれました。
私の中では、好きな靴や、良いと思う靴は確かにあります。しかし、だからと言って、「〇〇はオススメですよ」とは言いません。その人にとって、本当にオススメできるかは、価格や質や求めるシーンによって、変わってしまうからです。
だから、
「どんな状況で使いたいんですか?」
「予算はいくらくらいなんですか?」
「着るスーツは、どんなデザインなんですか?」
など、色んなことを確認した上で、最終的に、「だったら、これがオススメですよ」と伝えます。だから、聞いてくれた人も、納得して、「じゃあそれを使ってみます」と言ってくれます。
「オススメです」という、たった一言の言葉でも、意識の仕方によって、言葉の重みは変わります。その重みをいかに作るか。販売員なら、常に考えていきたいですね。
今日の質問です。
- 「オススメです」という言葉を、1回の接客につき、1回しか使えないとしたら、どんな情報を知っておく必要がありますか?
- 「オススメです」を、他の言葉に言い換えて、お客様に提案するとしたら、どんな言葉が使えますか?
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