中国ファーストぶりに米国激怒、「中華思想」で崖っぷちの習近平

 

今年の1月には、成田空港で悪天候のためフライトが欠航になったことに怒った中国人観光客が、中国国歌を歌いながら大暴れするという事件が発生しました。日本人には理解のできない行動に、日本メディアも大々的に報じましたが、中国でもあまりに幼稚な行動に、中国政府が苦言を呈するほどでした。

その中国自身、途上国への中国式支援が「借金漬け」による新たな植民地政策だと批判され、警戒されるようになった1年でもありました。

すでに、中国の支援によって建設されたスリランカのハンバントタ港は、中国への借金が返済できなくなり、経営権を中国企業に99年間譲渡せざるをえなくなりましたが、こうした事実を目の当たりにして、各国は中国との間で結んだ経済協力やインフラ建設を見直すようになりました。

中国の盟友であり、中国の一帯一路計画にとって重要な位置にあるパキスタンですら、中国が提示するインフラ建設の膨大なコストと融資条件に尻込みし、計画を再考するようになっています。このように、中国のやり方に対して、とくにアジア諸国は反発が強まっており、アメリカの対中姿勢と歩調を合わせる国も出てきています。

焦点:「借金の罠」恐れるパキスタン、中国一帯一路計画を再考

もちろん身勝手さでは小中華の韓国も負けていません。今年、韓国では財閥のスキャンダルが相次ぎました。「ナッツ姫」と「水かけ姫」の姉妹、その姉妹の母「暴言女王」と娘の「ミニナッツ姫」。韓国では特に、持てる者と持たざる者の差が激しくあります。持てる者たちのスキャンダルは、持たざる者たちにとっては痛快かもしれません。それにしても、この一連のスキャンダルで改めて、持てる者たちの傲慢さを目の当たりにしました。

日本との関連でいえば、日韓慰安婦合意をもとに設立された慰安婦財団を一方的に解散し、さらに徴用工問題で韓国最高裁が日本企業の賠償責任を認める判決を出し、国家間の合意や約束をことごとく破ってきた1年でもありました。

加えて、韓国で行われた国際観艦式では、日本の海上自衛隊への旭日旗掲揚の自粛を求めるという、国際的に非常識な要求をしてきました。言うまでもありませんが、韓国では旭日旗が「戦犯旗」だとされて、日本の朝鮮侵略のシンボルだとされているからです。その結果、日本は国際観艦式の不参加を決めましたが、その一方で、韓国海軍は、韓国人が抗日英雄として崇める李舜臣を象徴する旗を掲揚するという、非礼に非礼を重ねる行為を示したのでした。

国際観艦式で韓国海軍が抗日旗を掲揚 海自OB「政府の命令か」

このメルマガでも何回も述べていますが、「旭日旗=戦犯旗」という韓国側の主張は以前からのものではなく、2011年のサッカーアジア杯の日韓戦において、韓国人選手が日本人を馬鹿にするような「猿のマネ」をしたところ、それが大問題となり、韓国人選手が苦し紛れに「会場に旭日旗が掲げられていたためカッとなってやった」などと発言したことが発端でした。

結局、サッカー会場に旭日旗が掲げられた事実はなく、韓国人選手の嘘だったことが判明したのですが、なぜか韓国ではこれ以来、旭日旗に対して異様な反感を示すようになったのです。

しかも、日本に対してのみならず、海外でも旭日旗に近いデザインに対して、いちいち抗議やイチャモンをつけるという、信じられない行為を繰り返しています。つい先日も、ロサンゼルスのある地区の公立学校の体育館に描かれた絵が旭日旗を想起させるということで、韓国系の地元団体が抗議し、絵が消される寸前のところまでいきました。。

旭日旗を想起すると言われていた米学校の壁画 批判受け撤去を保留

韓国系の人々が問題視する絵は、単に人物の横顔から放射状に光が伸びていく図案ですが、これを旭日旗と結びつけて抗議していたのです。しかし、さすがに作者やロサンゼルスの人々からも疑問の声が噴出、「表現の自由を犯す」との批判が相次ぎ、絵の消去はペンディングとなりました。

もしも光が放射状に伸びる図案を韓国人の求めに応じて消さなくてはならないなら、今後、すべてのデザインにおいて、同様の図案は使用不可となってしまいます。韓国人の嘘から始まった利己的なイチャモンに対して、いちいち真面目に対応する必要があるのかという疑問が出始めているわけです。

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