そのように人間関係をじっくり良いものに醸成していくための方法論はたくさんあることは言うまでもないのですが、まずはシステムといいますか概念というものが大事だと思うのです。それがないところではいくら人間関係を円滑にするテクニックだ!なんて言っても意味がないと思うんですね。そもそも作り上げようとする関係のイメージが違っているわけですから。ルールが変わってきます。
もちろん人それぞれ、人間関係に求めるものが違っていて当たり前ですので、そのシステムや概念を押し付けるなんてことはできません。ですからそれがピタッとくる人と関係を育んでいけばいいのです。 それが私で言えば「使い込まれた革製品」というイメージなんでしょうね。
だからといって、自分がそんなじっくり醸成していくような人間関係を構築しまくっているかと言えば、決してそういう訳ではありません。使い捨てと思われてもしかたがなかったり、そもそも縁を切られてしまうようなコミュニケーションばかりとってきてしまいました。
そういう関係性の中に生きてきたことにようやく気付き、疑問を持つことができるようになってきたというのが、偽らざる私の現状であろうと思います。
その中で私が絶対にこうしたほうが良い、と思っていることがあります。それは、 「できない約束は絶対にしない。特に年下、目下の人との約束は絶対に守る」 ということです。 それがたとえ口約束であっても、ですね。
自分が先輩や目上の人と約束を結んでいただいた時には、それが同級生や同僚、後輩や目下の人と約束した時と比べ物にならないぐらい期待してしまわないですか?期待が大きいだけにそれが反故になった時のショックも大きくなってしまわないですか?
少なくとも私はそうです。