臨床心理士も実感。白鵬の横綱相撲に学ぶ、「怒り」のいなし方

 

そんな時は自分から攻めることを一旦封じ、相手の攻撃をひたすら受けると良いでしょう。一旦【いなす・吸収する】と決めると、人の心というのは案外柔らかくなれるもの。そう、白鵬関のあの上半身のようにです。

そうしているうちに攻め疲れた相手は、早ければ6秒でその怒りのエネルギーを全て失っているはずです。そうなればあとはこっちのもの。寄り切るなり、投げるなり、はたき込むなり、思うがままです。

いや…、和解して健闘を称え合って“引き分け”でもいいですよね。過去には実際の大相撲で引き分けが宣言されたことがあったそうです。

そこでこちらが相手を完膚なきまでたたきのめすのか、それとも、「あぁ、横綱に立ち向かっていってもこれは完全に負けてしまうな」と痛感させたところで終わりにするのか。そこは人間性が問われるところかもしれませんね。

ともかく私はこのイメージが自分の中ではすごくしっくりきたんです。おかげで今は…、まぁなんとか“勝ち越し”ぐらいまではもってこれるようになったのかな、と感じています。

もし自分の怒りの感情、そして誰かにぶつけられる怒りをはじめとするネガティブな感情への対処にお困りの方がいらっしゃいましたら、是非この“横綱相撲のイメージを試してみてください。もしかしたら私のように感動的な体験をしていただけるかもしれません。

目指せカド番脱出。

みなさまにとって素敵な1日となりますように。Ci vediamo!!

image by: J. Henning Buchholz / Shutterstock.com

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【著者】 渡邊力生 【発行周期】 ほぼ 日刊

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