炎上の女性誌広告「働く女は、結局中身、オスである」が残念な訳

 

そしてもう一つは、個人的な話で申し訳ないのですが、私は紛れもなく女だし、男になりたいと思ったことは一度もありません。でも、周りから、「女だからと制限をつけられてしまうことは何度もありました。

良い意味でも悪い意味でも「女だから」と。

そして、その「女だから」の私が何か発言すると、内容に関係なく「フェミニストと言われる

1人の人」として仕事してるだけなのに、自分ではどうすることもできない「属性のメガネ」を通してみられるのは、決して嬉しいことではありませんでした。

1人の人間の中には、「男性的な部分」もあれば「女性的な部分」もある。それらは相反するものではなく共存するものです

さきほど「いやぁ~~、ソコ行きますか??!」という感じ、と書きましたとおり、批判する気はありません。でも、「ソコにいってほしくなかったなぁ」という思いは正直あります。

「働く女は、ママであり、パパであり、娘であり、息子であり、おっさんにであり、おばさんであり、結局中身は、玉手箱!」

…長いし、おとぎ話風ではありますが、これだったら、「うん、がんばろう!」ともっとたくさんの人が思えたのではないでしょうか。

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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2019年3月6日号)より一部抜粋

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