単なる仕事だ。運動具会社のイチロー担当も、やはり一流だった

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仕事上の会話の中で「有名人と知り合いだ」と自慢げに話す人を見かけることがありますが、どう反応していいものか困ってしまいますよね。そんな「自慢するビジネスマン」と接するたびに「小粒な人だ」と思ってしまうというのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは今回、その対極的な「プロの仕事意識」を持ったとある先輩のエピソードを紹介しつつ、「一流の人との付き合い方」について論じています。

イチ流の人との付き合い

「俺はあの有名な○○さんと知り合いなんだぜ」
「芸能人の○○さんと飲んだことがあるんだ」
「今度、あの○○さんと食事するんだ」

などと得意気に話す人がたまにいます。テンション上がって自慢したい気持ちはわからなくないですが、そうした人ほど「あ~小粒な人なんだろうな」と思います。

身内同士、友人同士の会話で自慢する程度はいいですが、仕事上の対外的な会話の中で、たとえば、頼んでもいないのに「ほらっ」と言って、有名人や著名人と写った待ちうけ画面を見せたり、名刺を取り出したりして、さも凄いだろ、と言わんばかりの態度を取る。

別に凄くはありません、よね?「だからなに?」です。

凄いのは、その有名人であって、そこにバーター的に存在している人が凄いわけでも偉いわけでもありません。ですが、「こんな人脈を持っている」ということを武器にして、「俺と仕事をすれば得するぜ」的な態度を見せるのです。また、それこそがパーソナルブランディングであるみたいなわけのわからないことを言いだす人もいるのです。

ほんとに凄い人というのは、そんな自慢を口にしませんしそんなことを武器にして仕事をしません

私の先輩に某スポーツメーカーに勤める人がいます。その先輩は在阪のプロ野球チーム担当で、毎日、プロ野球選手からスパイクの軽量化などの改良についてヒアリングしながらスパイクを販売していました。

先日引退をしたイチロー選手。オリックスの2軍にいた時代から日本記録の210安打で全国区になり、メジャーリーグへ渡ってからも数年間、その先輩がスパイクを担当していました。ですので、イチロー選手との交流は長く、よく食事にも行ってましたし、車のキーを預かって運転手を任さられることもあったそうです(当時は日産のCMに出ていたのでシーマを乗っていたそうです)。

ですが、それを傘にかけて「俺はイチロー選手の担当だ」なんて自慢したことなど1度もありませんでした。周りにいる友人や後輩の私なんかが、「イチロー選手の担当なんて凄いっすね」なんてことをいっても「仕事やんの一言でサラッと流す程度

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