金融機関がいよいよ危ない。令和ニッポンに起こる世界的大転換

 

定常社会の競争

働いても定常社会であるので、あまり成長が期待できない。ゼロサム社会であり、新規に出てくる企業が新しいサービスを始めると、既存の会社は負けることになる。負けると、オール負けになり、倒産・撤退になってしまう。厳しい社会である。地域同士や企業同士の戦いと言える。

新サービスの狙いは、卸を抜き低価格で消費者に届けるとか、消費者と生産者を直接取引させるとか、AIやロボットなどで無人化したり作業効率を上げて価格を下げるとか、時間短縮して低価格にするとか、いろいろな観点から出てくる。世界的にこの仕組むを組むことになると見る。

地域の競争は、オンリーワンで人を集められるかどうかにかかる。オタク文化の1つを極めることである。その1つで世界から人を集めることができる。そのためにはSNSで来た人に「すごい」と言ってもらえるかどうかにかかっている。

この時、重要なのが広範な人間関係を作り、新しいサービスをウォッチして置き、早い段階で対抗策を打ち、新サービス会社が大きくなる前に潰すことである。今までは、インターネットという革新的な道具で、新サービス会社を見失った可能性があるが、今後もAIやロボットなどの道具が出てくることで、革新的なサービスができる可能性が高い。

そして、一番重要な広範な人間関係は、親から子に引き継ぐことができるので、家督相続が一番、会社存続で上手くいくことになるが、重要なのは新サービスが自分の敵かどうかを見極めることである。

新サービス会社を叩けないと倒産になるし、それがない分野は、最新技術を機敏に取り入れて、新しいサービスを作り先回りすることである。

人口減少である日本は、マイナスサム社会になり、負けるか勝つかの厳しい企業競争になる。企業も地域も同じで、トップしか生き残れない時代にもなる。

平成の時代は、量的緩和などで安定的に推移したが、令和の時代は世界的な定常社会になり、日本は人口減少社会になり、より厳しい競争社会になる。勝ち残った日本企業は、世界に出ていくことになるが、世界の方がより競争社会であり、新サービス新規商品を生み出せないと難しいことになる。

さあ、どうなりますか?

image by: Twitter(@首相官邸)

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