NHKなどが速報で伝えたところによると、航空自衛隊は9日19 時27分ごろ、青森県三沢市の北東135kmの海上で、航空自衛隊三沢基地に所属する最新鋭のF35戦闘機1機が、訓練で飛行中にレーダーから機影が消えた件について、防衛省は10日、機体の尾翼の一部が現場周辺で見つかったことから「墜落」と断定した。パイロットは発見されておらず、自衛隊は引き続き捜索にあたっているという。
【速報 JUST IN 】不明のF35A戦闘機 墜落と断定 防衛省 #nhk_news https://t.co/IRgPUUlqlR
— NHKニュース (@nhk_news) April 10, 2019
この機体にはパイロット1名が搭乗しており、およそ30分前の19時頃、三沢基地を離陸したということで、航空自衛隊は詳しい状況の確認を急いでいる。
朝日新聞などによると、他の機体とともに夜間訓練中だったとみられる。
岩屋毅防衛相は10日、墜落した同機が「訓練を中止する」と無線通信し、その後レーダーから機影が消えたことを明らかにした。航空自衛隊は、「パイロットが直前に何らかの異変を認識していた可能性がある」とみて、訓練中止の経緯など調べる方針。
レーダー消失直前に「訓練中止」と操縦士https://t.co/VwH7Gu1QDl
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2019年4月10日
青森県沖で墜落したF35Aを操縦していた男性3佐は事故直前、無線で「ノック・イット・オフ(訓練中止)」と伝えていました。緊急脱出した形跡は見つかっていません。https://t.co/CUvVidbbNV
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年4月10日
現在、航空機や艦艇を出して捜索にあたっているという。
同機は、ステルス性能を備えた最新鋭の戦闘機で、2018年1月から三沢基地で配備が始まり現在13機運用されている。防衛省は残りの12機について当面、飛行を見合わせることにしたとしている。
また、同機はレーダーに映りにくいステルス性能を持つが、訓練中は機体から位置情報が発信され、飛行を把握できる仕組みになっているという。
image by: U.S. Air Force photo by Master Sgt. Donald R. Allen [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で