迫る世界的バブル崩壊。それでも日本が危機を乗り越えられる訳

 

イノベーションの必然

イノベーション原動力は「必要が発明の母」である。偽札が横行する中国でスマホ決済サービスが発展したのは、お札が信用できないからである。日本でスマホ決済が流行らないのは、お札の信用が高く、停電時に使えないスマホ決済サービスより利便性が高いことによる。日本での必要性があまりないからである。

しかし、今後、人手不足になり、高齢化が進み、スマホサービス、ロボットやAIなどの省力化が必要になり、高齢化社会で難しい病気治療の需要があり、イノベーションを起きる。そして、基盤がスマホとなり、その上でのサービスになる。労働生産性を上昇させる技術・サービス開発が大きく必要になる。

また、IPS細胞などの再生医療やIPS細胞でタンパク質類の効果が簡単に試験できるようになり脳梗塞・心筋梗塞、アルツハイマー病などの治療薬や試験薬のバイオ技術が発展する。

しかも、お金は日銀がジャブジャブに出しているし、株価は2009年から3倍になり、投資で大儲けしている投資家が多数いる。しかし、今後、大企業の利益は増えないことで、投資妙味がなくなる。このため、ベンチャーへの投機が拡大する。株価の低いベンチャーには、ギャンブル的な大幅上昇期待が持てることからである。

このため、省力化技術やバイオなどの技術を持つベンチャーに投資が集まることになる。この投資が成功すると、日本には新しい潮流が起きるが、政府は、規制緩和などでどこまでサポートするのであろうか。

さあ、どうなりますか?

image by: Shutterstock.com

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