ご存知のとおり、どんな競技においてもグリコーゲンはパフォーマンス向上に欠かせません。そして、グリコーゲンは糖質からしか作ることができません。
つまり、もし糖質制限をした結果、グリコーゲンが少なくなるようであれば、それはパフォーマンスの低下原因以外の何ものでもないのです。
まずは、グリコーゲンを如何に充足させるか、出来るならば少しでもそのタンクを大きく出来ないかということを前提においたうえで、適正体重にする方法を考えるべきでしょう。
多くの競技において適正体重を理解し、そこにもっていくかはパフォーマンスに直結します。しかし、適正体重にする手段は糖質制限だけではなく、言ってみれば幾つも存在するわけです。一方で、グリコーゲンを蓄える手段は糖質以外にないのですから。
日常的に食する糖質としては吸収スピードが緩やかな複合炭水化物をメインとして、更に意識をもつならばGI値まで意識をしてGI値が低めのものを食するようにします。
そして、午前中を中心にしたシーンと、練習直後に関しては積極的に糖質を摂り入れていくようにします。この場合、午前中に関してはGI値の低い複合炭水化物を選び、練習後はGI値が高めのものにします。
また、練習に絡めても、練習前にはブドウ糖や砂糖は控えるようにして、MDなどの補給としますが、直後に関しては単糖類も可となります。
更には、練習中においては、低浸透圧のCCDのようなドリンクを水分補給として活用をしたり、もし、長時間の練習の場合にはMDを利用したジェルなどで補給をするといいでしょう。
仮に、糖質制限をするのであれば、ひとつはオヤツとしての間食でしょう。意味をもった間食であれば構いませんが、単にお腹がすいたという理由で糖質を摂るのはお勧めできません。適正体重の維持に反するからです。
それともうひとつは、晩ご飯です。まったくのカットはお勧めしたくないのですが、ある程度、体が出来上がった選手の場合は、晩ごはんの糖質は減らす事で体重の維持がしやすくなります。この場合も練習直後のグリコーゲンリカバリーのための糖質は摂るようにします。
糖質、脂質、タンパク質は三大栄養素と呼ばれますが、それはこの3つの栄養素しかカロリーをもたないからです。つまり、それ程重要であって、栄養素の中でも群を抜いて優先順位が高いのです。
問題は過剰か否かという点です。仮に不足という状況が生まれてしまうと、これは過剰以上にパフォーマンスには悪影響を及ぼします。なにせ三大栄養素なのですから。
是非、過剰か否かをしっかりとチェックしたうえで、タイミングと糖質の内容も理解して対応をしてください。
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