読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「年収400万円の30代サラリーマンが資産を買うとしたら何?」という質問が届きました。永江さんは「20年後に最もお金を生んでくれる資産は自分自身」と明言。その理由とともに、長い目で見て「自己投資」に励むのが賢明だとアドバイスしています。
30代サラリーマンが最も投資すべきものとは
Q.
永江様いつもありがとうございます。Twitterにも即反応。どれだけ仕事ができる人なんだと憧れております。質問が枯渇ということで、ここ最近気になっていることを質問させてください。
「金持ち父さん貧乏父さん」のなかで「金持ちは資産を買い。貧乏人は負債を買う」があります。資産はお金を生んでくれるものと定義されている認識です。
では今、年収400万円の30代サラリーマンが資産を買うとしたら何がおすすめでしょう?株なのか?不動産なのか?リートといわれるものか?債券か?それともほかの何かか?永江様のご意見をお聞かせください。
永江さんからの回答
こちらは良い質問なので優先的に取り上げたのですが、結論から言うと30代サラリーマンが最も投資すべきなのは株でも不動産でもなく自分自身だと思います。なぜなら株や不動産への投資は値下がりなど不確定要素が大きいですが、自分に投資した分は絶対マイナスにはならないから。
わたしが30代であればまず自分という資産の価値を上げることに注力しますね。将来起業したいなら最低限の税務知識を学んだり、Webで独立したいならプログラミングをマスターしたり、読書で自分の引き出しを増やしたりするのも一つの手です。ただ以前ブログ「突然雇い止めされた派遣社員がその前にやっとくべきだったこと」に書いた派遣社員のように、誰にでも取れる資格を何十個持っていても何の意味もないのでご注意を。
また多くの人は投資というとお金のことだけ考えますが、時間だって立派な投資なんです。例えばサラリーマンの時給を2,000円と考えた場合、1日2時間みっちり勉強すると4,000円、1ヶ月で12万円、年間144万円の投資になりますよね。そこで身についたスキルと、同額で買った株とどちらが価値があるかといえば圧倒的に前者です。
20年後に最もお金を生んでくれる資産は自分自身ですので、目先の儲けにとらわれず、長い目で見て自己投資に励んだ方が賢明だと思います。
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