さて、わが国はどうであろう?国連の調査によれば、わが国の幸福度ランキングは58位であるらしい(2019年度)。モノがあふれ、表面的な豊かさを誇示するが、現実は「将来の不安に怯え」、「有給休暇も取れずアクセク働き」、「せっせと貯蓄をする」国民ばかりだ。教育費や住宅費が高額なために、人々はせっせと働くしかない。老後に受け取れる年金もどんどんと目減りしてゆく。“ゆとり”を犠牲にした豊かさなのだ。そして、少ない余暇に金を使う。豪華な旅行や外食。ゆとりを時間ではなく金で買っているように思える。逆に家庭には安い家具と100円ショップで求めた備品類。子供へ伝えるモノもない。
本の“あとがき”にこうあった。
デンマーク人が幸せなのも無理がない。鼻もちならないほど彼らの生活の質は良い。もちろん高くつくけれど、その価値はある。
毎年6ヶ月間凍りついた暗闇の中、世界一幸せな国に暮らすには気合が要る。
だから、彼らは「ヒュッゲ」するのだ。家庭に引きこもって、静かで穏やかな時間を過ごす。
先日、「日本も消費税率25%に引き上げて、医療費タダにした方が良くない?」というツイッターの書き込みを見た。多分、若者が何気なくつぶやいたのだと思うが、こういった議論を、本当は中学生・高校生の時にすべきではないだろうか?
政治家を信用していないから、増税はイヤだという姿勢はどうだろう?いつまでも腐った政権のままである訳がないのだから…。
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