夜の散歩でも肉球やけどの可能性。怪我や事故から愛犬を守る方法

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夏は、暑さを避けて愛犬の散歩を夜にしている飼い主さんが多くいますが、夜だからといって暑さや熱さへの注意を忘れてはいけないようです。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生が、夜の散歩でも欠かせない「水」や、地面の熱さと周囲の暗さなど、注意すべき点を指摘。予期せぬ怪我や事故に遭わないための予防法を教えてくれます。

夜のお散歩に欠かせない「お水」について

夜のお散歩の時にも「お水」は欠かせません。脱水症状を起こす事もありますので「お水」は必ず持参してくださいね。また、その「お水」も自販機で売られている「硬水」は飲ませないでください。

マグネシウムやカルシウムが多く含まれている為に「尿路結石」になる子もいます。水道水か軟水をあげてください。

「夜のお散歩」2つの危険性と防ぐ知恵

1)地面の温度が高ければ高いほど、怪我をする可能性

今年の夜は「スーパー熱帯夜」と言ってもいいほどの暑さです。地面が「コンクリート」ならなおさらです。熱いハズです。愛犬を歩かせる前に、必ず手で暑さを確認してください。30秒くらい手を地面に当ててみて下さい。熱い時には、夜のお散歩はやめるという決断も必要です。

犬の肉球が、火傷し、赤く腫れてしまい歩けなくなってしまう事もあります。お散歩には、ならないですが、抱っこして少し外の空気を感じさせてあげるだけでも、犬にとっては、家にいるよりもストレス発散になります。

2)暗いと「愛犬」の様子がわからず事故に遭う危険性

人間が見えないところでは、犬も見えるわけはありません。前が見えにくいために、様々な危険が起こります。自転車とぶつかってしまった。車にひかれそうになった。という事も、よく耳にします。

特に、黒い毛の犬は、暗いと普通の子よりも人間の肉眼で認識しにくいとも言われているので、特に神経を使って欲しいです。また、リードを昼間よりも、短く持つなどの気も使って頂きたいですね。

3)「ここに犬がいますよ」と知らせる方法

夜道では「ここに犬がいます」という存在をアピールすることが一番大切です。1つ方法としては、懐中電灯や、リードに夜でも光るものをつけてあげる事です。飼い主さんも、周りの方も「犬のお散歩だ」と認識されるので注意してくださる目印になります。

家庭で簡単にできるのは「蛍光塗料シール」を首輪や、お洋服を着ている子でしたらお洋服に貼ってあげたり、リードにつけてお散歩してあげるとすぐにわかります。

100円ショップで「白色 LED ライト」の小さいのも売られていますのでそれもリードにつけてあげると見やすいと思います。もちろん、ペット用のも売られていますので、そちらを使われるのも良いと思います。

まとめ

最後に、今年の夏は本当に暑いです。夜お散歩に行って、怪我をしたら意味がありません。また、飼い主さんも夜、歩いていると不審者にあってしまったり愛犬とは別の危険も伴う事もあります。十分に気つけて、楽しい「お散歩タイム」を過ごしてほしいです。

image by: Shutterstock.com

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