「中国悪魔化」に舵を切ったイギリス。欧州で燃え上がる反中の炎

 

「重大な結果」ってなんだろう?

この記事を読んだ私は、考え込んでしまいました。

「今のイギリスは、中国に『重大な結果』をもたらすことができるのだろうか???」

と。私が「ロスチャイルド陰謀論者」であれば、「中国もこれで終わったな…」と思うでしょうが…。

そう思いながら、BBCニュースをみたのです。すると、「中国政府は、ウイグル族の家族から子供を奪っている。子供たちは親と引き離され、別々に住まわされる。子供たちはウイグル語を禁止され、中国語だけ話すように強制される」という特集をやっていました。ひどい話です。ひどい話ですが、欧米は、つい最近までこれらの事実をまったく無視していた

2015年3月、イギリスは、「ウイグルの人権をおおいに犯している中国が主導するAIIBに走って加盟しました。それで、他の(日本以外の)ほとんどすべての親米諸国もAIIB参加を決めた。まあ、イギリスの偽善については、いいでしょう。

いままで金のために、人権を無視しつづけてきたイギリス。しかし、ようやく香港問題で目覚めた。そして、私は、「そうか、イギリスの経済力は衰えたが、いまだに『情報戦』は強いんだな」と思いだした。それで、「イギリスはこれから、【中国悪魔化】に動くのだな」と思ったのです。

米中覇権戦争。アメリカ司令官のトランプさんが「戦略的でない人」なのでいろいろ大変です。トランプさんは、中国と戦争している。それなのに、日本には「日米安保は不平等だ!」と文句をいう。欧州との貿易戦争は、継続中。イランとの関係を著しく悪化させ、戦争になってもおかしくない状態になってしまった。

なんというか、彼は米中覇権戦争の最中に、「みんなとケンカしている」のです。

それでも、欧州を見ると、フランスのマクロンさんははっきりと中共打倒に動き出した。数年前まで「情けなかった」イギリスも、いよいよ参戦してきたようです。

欧州では、もっとも影響力のあるメルケルさんが反米親中なのが問題ですね。しかし、彼女は最近、「突然震えが止まらなくなる」という症状に悩まされています。メルケルさんの後は、親米反中の首相が立つのでしょうか?

今回は、イギリスと中国が香港問題で対立している。イギリスは、「中国悪魔化プロパガンダ」を開始したという話でした。日本は、別に「中国悪魔化プロパガンダ」をする必要はありません。しかし、

  • 同盟国アメリカ >>> 中国

という関係性を、1秒たりとも忘れてはいけないでしょう。

image by:  photocosmos1 / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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