前ダメだった商品で成功。ライオンの「アイディアキラー」撃退法

「前にもやったけどダメだった」を、再度検証しよう！

商品開発に限らず、アイディアを出しているときによく聴くのが「それは前にもやったけどダメだった」という否定です。これは本当に強力な「アイディアキラー」です。この一言が出ると、盛り上がっていた会議が途端に意気消沈してしまいます。しかし、本当に「前にもやった」ときに「きちんとやったのか」というのを確認すれば、「前にもやった」ときのやり方がダメだっただけかもしれません。

さらに、「それは前にもやったけどダメだった」のであれば、むしろ、その「ダメだった理由」をきちんと分析した上でやり直せば、うまくいく可能性は高まります。

今回のバスタブクレンジングでも、ダメだった理由を分析し、それを容器なども含めた改善で解決しました。その結果、「それは前にもやったけどダメだった」ではなく、「前にやってダメだったけど、きちんとやりきったら売れた」になったわけです。

この事例は、「前にもやったけどダメだった」というアイディアキラーに対して、「本当にちゃんとやったの？ やり方が悪かったんじゃないの？」という切り返しをすることに自信を持たせてくれます。安易に「前にもやったけどダメだった」と言ってアイディアを否定してはいけない、というのがわかりやすい事例でしたね。

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