クールジャパンを軽く凌駕。NYを席巻している「K-POP」の存在感

 

KCONコンベンションが開催された「ジェイコブK・ジャビッツ・コンベンション・センター」には自国韓国から70社以上の企業が出店。コリアンフード、コリアンファッション、など韓国のライフスタイルをお披露目していました。大半の客は、もちろん現地のニューヨーカーでした。当然のことながら、国を挙げての世界戦略、です。

どうして、日本はここまでできないんだろう…。韓国式ホットドッッグを食べながら、考えました。かなり美味しい。でも、贔屓目抜きにして、日本のファーストフードの方が美味しい。自分が日本人だから、という条件を無視しても、日本のファッションが、日本のアーティストが、日本のコスメが、韓国製に劣っているとは思えない

どうして、世界に出てこないのか。出てこれないのか。あ。出てこないのではなくて。出てこれないのではなくて。出て来たくないんだ。と気づきました。もしくは、こんな世界の、現実、状況を知らないんだ、と。

日本はどうしても、世界より、お隣さんが気になります。自国内で完結する方が、どこか最優先になってしまっている。そして、それは、ある意味、とても幸せなことなのかもしれません。

マジソンスクエアガーデンから徒歩3分のところに、ニューヨークのコリアンタウンがあります。自宅からも、編集部からも、徒歩5分なので、僕たちスタッフもよくよく利用します。彼らは働き者で、24時間営業のお店が多く、24時間体制で働いている僕たち新聞社の人間には強い味方です。しかも安い。しかも、米食。(ここのエリアでは、20近い飲食店が24時間オープンで営業しています)

そして多くの在ニューヨーク日本人が帰国し、この街の日本人の数が減る一方の中、韓国人は今も増え続けているそう。多くの韓国人投資家たちが、今もこの街に投資し続け、上昇し続けるレントを払い、経済を回している。

アメリカン・ドリームならぬ、コリアン・ドリームは、未だ、わかりやすい「ニューヨークは摩天楼が見えるコンドミニアムでワインをグラスを傾ける」ことなのかもしれません。日本だと、頭の良い知識人が「ダサいですよね」の一言で片付けちゃいそう。

実際、ある韓国人の大金持ちのコンドミニアムに呼ばれ、遊びに行ったことがあります。超高層マンションの真隣は、エンパイアーステートビル。窓のすぐ向こうに、エンパイアーの窓。絶景もなにも、ビルが隣り合わせなので、ビルしか見えない。でも、それでも、あのエンパイアーの真隣に、エンパイアーと同じようにそびえ立っているのが、彼らにとってのステータスなのかもしれません。

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