エアコンによる筋肉、血管、関節、肌の冷えと身体の不調の関係性

 

【エアコンの目的は吸い込む息を冷やすこと】

エアコンの冷気を直接吸い込むと、ほこりや「氷の粒」のような冷気で、呼吸器粘膜に負担をかけます。エアコンで身のまわりの空気を冷やし、その冷えた空気を吸い込むことで、カラダはここちよく熱気を冷ますことができます。

直接カラダにエアコンの冷気を当てないようにカラダを冷ますためには、エアコンをつけたら扇風機で室内の空気を撹拌して、布団にくるまって涼しい部屋で寝ることです。

起きているときも同様に、できるだけエアコンの効いている部屋では肌を露出させないこと。薄着でもよいので、直接冷気に肌をさらさないことが望ましいです。

そして、たびたび温かい飲み物を口にして、鼻やのどの粘膜や消化器を温めて体内の血流をうながすこと。気がついたときには筋肉や関節を解きほぐして血行をうながすように、ストレッチのような冷えた筋や血行をゆっくり動かす運動を行うことです。

室内で熱中症になる人は、効果的に体温の調整ができていないから。室内の空気をほどよく冷まして、涼しい部屋で呼吸器だけ冷却して、カラダが冷えないように注意して、時々運動しながら血行をうながすことで、室内での熱中症対策がかないます。

動かないでジッとしているだけではカラダは冷えのぼせてしまいます。動くことで汗をかいて体温調整する機能にもスイッチが入ります。エアコンだけに頼る体温調整では、カラダは冷えて疲れるばかり。まずは体温調整できる生活の工夫をしながら、エアコンも上手に合わせて使えるといいですね。

image by: Shutterstock.com

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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