NYから憧れのネス湖でネッシーを探しに出かけた邦人社長旅行記

 

結局、寝るタイミングを邪魔されて寝れなくなり(隣の老夫婦は、ニューヨークの悪口言うだけ言ってそのあと爆睡)仕方なく、映画でも見ることに。映画が異常に好きな僕は機内上映があまり好きではありません。機内アナウンスのたびに中断されるし、CAさんがドリンクを持ってくるたび中断されるし、音が聞き取りづらいし、字幕スーパーついてないし、吹き替えでは見たくないし。なので、前から見たかった作品を見るよりも、どうでもいい作品をどうでもいい感じで見ているうちに、到着しました。エディンバラ国際空港ー。

昔、アイルランドはベルファストの入国審査で、審査官のアイルランド人お姉さんに「あなたニューヨークに住んでいるの?私も昔、一時期住んでいて、また住みたいわ~」と延々語りかけれたことがあります。北イギリス人にとって、ニューヨークは特別な街のようで、今回もそんなことを話しかかられるのかなと思ったいたら、完全オートマチック型入国審査ゲート。いまや、どこでも、パスポートをスキャンして、顔認証して、ドアは開かれます。

ラクでいいなと思う半面、せっかくの“異国に来た感”も薄らぐよう。空港内でドルをポンドに換え、表に出る。人生初スコットランド。え。ちっちゃ、空港の外観。今いたところはこんな小さな建物だったの?まるで、アメリカの地方都市の地方空港。ここ、インターナショナルエアポートだよね。もちろんターミナルはひとつしかなく、平屋で、背が低い。

そして天気は曇り。天候は空港とは関係ないけど、その分、田舎感が際立ちます。空港と市内を結ぶ、唯一のエアリンクというシャトルバス乗り場まで歩きつつ、結局「ニューヨーク」と「トーキョー」が世界でいちばん大都市なんだろうなぁと改めて思いました。

でも、立ち寄った空港内のトイレの入り口の、万国共通の男性を表すシルエットに、「Male」と書かれているのを見て、あぁ、イギリスに来たんだなぁと実感しました。そう考えると日本の男子トイレは「MEN」と書かれている。日本における英語はあくまでアメリカ英語なんだと当たり前のことに気づかされました。

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どこかのスポーツクラブの遠征か、同じ緑のジャージ姿の学生くん軍団に紛れて、市内までトラムの旅。平日の朝9時ということもあり、地元の通勤姿のビジネスマンも多く目に付きます。チケットは6ポンド。約700円くらい。首都エディンバラのオールドタウン(旧市街)と、ニュータウン(新市街)のちょうど中間、市の中心、ウェイバリー・ブリッジ駅まで約30分ほど。窓に見える景色は、他のヨーロッパ同様、のどかな田園地帯が果てしなく続きます。地球は結局、海と山と田園です。ちょこちょこ、その間に転々と人間が作った「都市」があるだけだ。

ウェイバリー・ブリッジ駅まで到着すると、そこは新市街。一気に都会が開けます。でも、目にするお店は「GAP」「H&M」「ROLEX」「NIKE」「Skechers」「McDonald」など、世界中で見るお店ばかり。新市街に関しては、もう全世界は一緒なんだと思わされます。確かに、どこに行っても、そうでした。ダブリンも、アテネも、上海も、釜山も、そして、東京も。

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Wi-Fiがないので、地図は紙に印刷して持参したアナログ。ホテルの場所を見ると、そこには丘の上に立つ、エディンバラ城。ハリーポッターに出てくるお城のモデルになった建築物。旧市街に予約したホテルは、この丘を越えてむこうです。寝てない体のうえに真夏日の日中、あたり前のようにスターバックスでひと休みします。30代は、カフェで休憩なんて概念もなかったなぁとひとり苦笑い。目的地はあくまでネス湖なので、焦る必要はないか、とそこで結構な時間をつぶしました。

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