「人は何かの犠牲なしには何も得ることはできない」は本当だった

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多忙なビジネスパーソンが一念発起して新しく何か始めようと思っても、継続して成果を出すことは容易ではありません。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、仕事や勉強などの「やりたいこと」で成果を出すためには、なぜ何かを「犠牲」にしなければならないのかについて、具体例を交えながらわかりやすく解説しています。

痛みを得る勇気

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

勉強でも仕事でも、成果を出そうとしたら、「頑張る」ことが必要です。たとえば、資格試験に合格しようと思い立ったら、参考書を買い込んで、「よし!頑張るぞ~!」と決意します。そして、当日あるいは翌日から勉強を始めるわけです。仕事でも同様でしょう。

しかし、多くの人は、途中で挫折し、成果を出すことができません。実際に「頑張ろう!」と決意し、頑張っています。でも、結果が出ません。

その一つの要因は、「頑張ろう!」という前向きな気持ちは持っていても、「犠牲にするという痛みを伴う覚悟が足りないことです。

たとえば、TOEIC900点を目指そう、という決意を持って勉強を始めようとします。計画を立てる際には、「1日3時間」とか、勉強時間を決めることでしょう。睡眠時間を削るのは非効率なので、今まで他のことに使っていた3時間を、英語の勉強にあてる、ということを意味します。

私たちは多くの場合、ここで、「何を犠牲にするかを考えません。必ず3時間を確保するためには、同僚からの飲み会を断って、「付き合いの悪い奴だ」と言われるかもしれません。飲み会に付き合っていたら、その日、3時間を確保できないこととなります。ネットサーフィンで情報収集するのが日課だったら、それを辞めることになるかもしれません。

これらが犠牲というものです必ず痛みを伴います

このような場合に、私たちは、往々にして、「そんなことは言っても、同僚や友人との付き合いも大切だ。円滑な仕事に支障が出てしまうではないか」「常に情報収集していないと、特に営業職の自分では雑談の際に支障が出てしまう」などと、犠牲を払わない自分を正当化してしまいます。そして、その結果、途中で挫折して、成果を出せなくなってしまう、ということです。

前向きな気持ちの時には、なかなか痛みを伴う覚悟は持ちにくいものです。成果を出す、頑張る、ということは、自分の時間と情熱をそこに集中させていく、ということです。ということは、その反面で、必ず何かを犠牲にしている、ということでもあります。

犠牲にする勇気を忘れないようにしたいものです。

今日は、ここまで。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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