「あおり運転の罪は軽すぎる」は本当か?現役弁護士に聞いてみた

 

もし、事故が起きてしまったような場合には、以上のような刑事事件の他に、民事の損害賠償の問題も出てきます。民事の損害賠償というのは、多くの場合には、保険会社との示談交渉を行うことになります。

● 【参考記事】交通事故の示談交渉で被害者が避けておきたい7つのこと

交通事故の示談交渉は、特に怪我をして後遺障害が残ってしまったような場合には、非常に専門的な知識が必要となってきます。そして、後遺障害等級が間違っていると示談金も数百万円場合によっては数千万円も違ってくるので、とても大切です。詳しく知りたい方は、こちら。

交通事故で正しい後遺障害等級が認定される人、されない人の違いとは

また、慰謝料も一応相場は決まっているとは言っても、一定の場合には、相場よりも増額することもあり、ちょっと調べただけで示談してしまうのは、大きく損をしてしまう可能性もあります。特に、先ほどの危険点致死傷罪が適用されるような場合には、被害者の精神的苦痛も大きくなるとして、慰謝料増額となる場合もあります。

● 【参考記事】交通事故の慰謝料請求で被害者がやってはいけない6つのこと

さらに、一定の場合には、交通事故の被害者遺族等が、加害者の刑事事件に立ち会うことにできる「被害者参加制度」などもあります。

いずれにしても、交通事故の被害に遭った際には一度弁護士に相談するようにしましょう

● 【参考記事】交通事故で弁護士に相談する7つの理由と3つの注意点

今日は、ここまで。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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