子供たちを自殺に追いやる「学校以外の選択肢」がない日本社会

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新学期が始まりましたが、この時期大人が気を配るべきは「子供の自殺」。死を選択せざるを得ないほど追い詰められた子供たちに対して、我々大人はどう接し、何を提案すべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、再登校を願う親の気持ちもわかるとしながらも、まずは子の気持ちを一番に考え、大人自身も「学校以外の選択肢」の存在を思い出すべきと記しています。

秋が始まるのに

さて、本日は深刻なお話。

さすがに30度を超える日が少なくなってきましたね!我が家では、もうほとんどエアコンをつけなくなってきています。だってもう

  • 9月

ですからね。

地域にも依りますが、大半の地域で夏休みが終わり、新学期が始まりました。この日の前後は、年間で最も

  • 子供の自殺

が多い時期です。

なんかね、もう、そうまで思い詰める子供の気持ちを考えると、切ないとも悲しいとも言えない気持ちになるんですよ。この時期に自殺するということは、

  • 学校に

行きたくないからです。夏休みの間は、学校に行かなくてすんだのに、もう行かなくちゃならない。学校が始まったから。学校に行くことを思い描くだけで死にたくなるほどの苦しみってどんななのでしょうか(T-T)

子供がこの状態になったら、いや、子供じゃなくてもなんだけど

  • 当分学校には戻らない

べきだと思います。当面って、1週間とかじゃないよ。数ヶ月数年単位ですよ。だって、学校あるいは学校での人間関係とかが原因なんだから、それが取り除かれないのに、通学を再開すれば、また

  • 死にたくなる(T-T)

だけなんじゃないでしょうか。

学校に行かないとなると、現在の日本の社会だと

  • 進学や就職などで不利益を被ってしまう

可能性が高い。親やオトナはここを心配して、再度登校できることをこの問題の解決だと考えるのだと思います。

でもさ、「死にたい」くらいなんですよ。とりあえず、今のその苦痛を避けて希死念慮が無くなるくらいまでは休ませる必要があると思うんです。この、ちょっとでも横道に逸れたら、みんなが歩いている道以外に行ったら

  • もう戻れなくなる…(T-T)

感じは、日本社会の隅々に蔓延していますね。なので、再登校を願う気持ちも分かるんです。

でも、そんなこと言っている場合じゃないですよね。親としてオトナとして。死にたくなるほど思い詰めているんだから。この死にたくなるほど思い詰める原因は、「もう戻れなくなる」、つまり

  • 学校以外の生き方がない

という選択肢の無さにあります。日本には、この一択っていうのが多いですよね。なんでなんだろう、考えさせたくないの?考えたくないの??

ま、実際には、その選択肢の無さは

  • 幻想

だろうと思います。

学校って、どの学年か分からないけど、そういう区分があるのも、多数の子供がそこに通っているのも、日本独自のものでしょ。しかも、その地域で、その学校では、苦しかったかもしれないけど、他の場所なら上手くいくかもしれない。ついでに言うなら、実際学校で勉強することなんて、「実」生活ではそれほど役に立たないですよね。学校の勉強が役に立つような職業に就くのが、成功かのように言われるから、勉強できなくちゃいけないみたいな気がするだけで。

そんなふうに学校とイイ関係は築けなかったけど、ちゃんと生きていっているオトナ、みなさんの周りにもいるでしょ?

いや、これ結構極論だと思います。でも、繰り返しますが、

  • 死にたいほどの気持ち

と比較すれば、学校の価値なんて

  • そンなもの

なんじゃないでしょうか。死にたいくらいなら、学校以外の生きる道を模索してもいいしそれはきっと見つかるだろうと思うんです。

死にたい。子供がそれほど思い詰めるなら、学校以外の生き方があることを大人自身が思い出して。それはあなたの周りにもあなた自身の人生の中にもきっとあったはずだから。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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