トランプを嘲笑うサウジ石油施設空爆の黒幕は本当にイランなのか

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9月14日に発生したサウジアラビア石油施設攻撃事件に関し、米国は6月のタンカー砲撃事件発生時と同様、早い段階で「イラン犯人説」を主張しています。これを受け国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、複雑な中東情勢や、事件発生直前に米とイランが和解に向けた外交上の転換を始めていた事実を詳しく解説し、今回の攻撃の不可解さを浮き彫りにしています。

サウジ攻撃の前に起こっていたこと

皆さんご存知と思いますが、サウジアラビアの石油施設が攻撃されました。イエメンの武装勢力フーシ派が犯行声明を出しています。アメリカは、フーシ派を支援しているイランを非難しています。今回は、これについて考えてみましょう。

何が起こったのか?

まず、何が起こったのか、知っておきましょう。

サウジ石油施設攻撃で生産停止 日量570万バレル、最大被害

共同 9/15(日)6:20配信

 

【チュニス、ワシントン共同】サウジアラビア東部の国営石油会社サウジアラムコの石油施設2カ所で14日、無人機による攻撃があり、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、同国の石油日量生産能力の半分に当たる約570万バレルの生産が停止したと発表した。世界の日量生産の約5%に相当する。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出した。フーシ派のサウジ石油施設攻撃による被害としては、過去最大級。

簡単に書くと、イエメンのフーシ派が無人機でサウジの石油施設を攻撃した。それで、サウジの石油生産量が半分になってしまった

フーシ派とはなんでしょうか?イエメンの武装勢力です。イランと同じシーア派です。なぜフーシ派は、サウジアラビアを攻撃したのでしょうか?イエメンでは、2015年から内戦がつづいています。主な勢力はフーシ派とハーディー大統領派イランはフーシ派を支援しサウジアラビアなどはハーディー大統領派を支援している。つまり、この内戦は、「代理戦争化」しているのです。だから、フーシ派には、サウジアラビアを攻撃する動機があります。

フーシ派は犯行声明を出しましたが、アメリカはフーシ派を支援するイランの仕業と断定しました。

米国務長官、イラン非難 「前代未聞の攻撃」

共同 9/15(日)7:26配信

 

【ワシントン共同】ポンペオ米国務長官は14日、サウジアラビアの石油施設に対する無人機の攻撃についてツイッターでイランの仕業だと名指しした上で「世界のエネルギー供給に対する前代未聞の攻撃を仕掛けた」と激しく非難した。ポンペオ氏は「イランはロウハニ大統領とザリフ外相が外交するふりをしながら、サウジに対する100近い攻撃の背後にいる」と糾弾した。サウジの石油施設への攻撃についてはイエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出したが、ポンペオ氏は「イエメンからの攻撃だという証拠はない」と指摘。世界各国にイランを非難するよう求めた。

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