マツキヨのプライベートブランド戦略に学ぶ消費者の惹きつけ方

 

あなたは、今流行っているローソンの、バスチーを知っていますか?バスク風チーズケーキのことで、私も妻が一度食べたいというので、ダイエット中にも関わらず、「じゃあ半分もらうよ」と食べてみたら、食べたこともないようなとても濃厚な味で、一度食べると忘れられなくなる美味しさでした。

この商品はかなり話題になっていて、SNSでは、「バスチーは温める?それとも冷やす?どっちが美味しい」などと盛り上がっています。こうなると、同じコンビニに行くにしても、「バスチー」があるからローソンに行ってみる?というように選ばれる理由になります。

これからのPBのあり方

これまで、PBというと、どうしても同じようなカテゴリーの製品の「廉価版」というイメージもありました。それはやはりナショナルブランドより安くできるからその分を安く売る、という考え方もあったからでしょう。

しかし、このバスチーや今回のマツキヨの芳香剤などは、これまであった何らかの商品の廉価版ではなく、同じカテゴリーではありますが、今までなかった味が濃くバスク風のチーズケーキ、だったり、香りが時事刻々とかわっていく芳香剤といった具合に、値段の安さ以外の、新しい付加価値がついています。こうなると、値段の安さ以外の理由が、その店に行く理由になりますよね。

マーケティング活動において、まずは市場でライバルに「勝てる売り物」を作らなければ、消費者に選ばれません。そして、価格の安さや値引きではない、お客様価値を明確にアピールしたいところです。

image by: PR times

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