香港デモ扇動で中国潰しに動く米を裏切り習近平に近づく日本の愚

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6月に行われた日中首脳会談で習近平国家主席が、「香港の抗議デモ勢力の背後に米国の存在を認める」と発言したことが一部報道で明らかになりましたが、信憑性はあるのでしょうか。国際関係ジャーナリストでロシア情勢に詳しい北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、過去にロシア周辺国の民主化を影で扇動した米国が、香港デモを米中覇権争いの一環と捉え動いている根拠を示した上で、そのさなかに中国に近づくような素振りを見せる日本に対して警告を発しています。

習近平、香港デモの黒幕はアメリカだ!

どうも習近平は、「香港デモの黒幕は、アメリカだ!」と考えているようです。

【独自】習主席「一部外国勢力が混乱引き起こしている」 香港デモで“アメリカ批判”
FNN 9/26(木)」11:43配信

 

香港の抗議デモについて、中国の習近平国家主席が、安倍首相との会談で、アメリカを念頭に、「一部の外国勢力が混乱を引き起こしている」と批判していたことがFNNの取材でわかった。

一部の外国勢力が混乱を引き起こしている」そうです。どういうことでしょうか?

香港で大規模デモが始まった2019年6月、大阪で行われた日中首脳会談で、安倍首相は「早く落ち着くことを願っている」との考えを伝えた。日中の関係筋によると、これに対して、習主席は「一部の外国勢力がかき乱し、混乱を引き起こしている」と、アメリカを念頭に不満を示し、「香港の件は、完全に中国の内政だという事実を変えることはできない」と強調したという。

「一部の外国勢力」とは「アメリカのことだそうです。これ、「またまた習ちゃん、妄想発言を」と思う人は、「米英情報ピラミッド」に洗脳されすぎかもしれません。しかし、世界情勢を追っている研究者たちにとって、「アメリカが独裁国家の民主勢力を支援していることは常識です。「嗚呼、北野はやはりトンデモ、陰謀論者だ!」と思う人はいるでしょうか?

一応、少し証拠を出しておきましょう。たとえば、03年の革命で失脚したジョージアのシェワルナゼ元大統領は、こんなことをいっている。朝日新聞03年11月29日付。

前大統領は、議会選挙で政府側による不正があったとする野党の抗議行動や混乱がここまで拡大するとは「全く予測しなかった」と語った。抗議行動が3週間で全国規模に広がった理由として、「外国の情報機関が私の退陣を周到に画策し、野党勢力を支援したからだ」と述べた

また05年の革命で失脚したキルギスのアカエフ元大統領は、以下のように発言しています。

「政変では米国の機関が重要な役割を果たした。半年前から米国の主導で『チューリップ革命』が周到に準備されていた」
(時事通信05年4月7日)

2011年12月モスクワで大規模なデモが起こった時プーチンはアメリカを非難した。

ロシアのプーチン首相、デモを扇動と米国を非難

 

【モスクワ(CNN)】ロシアのプーチン首相は8日、先の下院選をめぐる不正疑惑に対する抗議デモを米国が扇動していると非難した

 

(CNN.co.jp 2011年12月9日)

さらに、オバマはアメリカが2014年2月のウクライナ革命を主導したことを認めています。「ロシアの声」2015年2月3日付から。

オバマ大統領 ウクライナでの国家クーデターへの米当局の関与ついに認める

 

昨年2月ウクライナの首都キエフで起きたクーデターの内幕について、オバマ大統領がついに真実を口にした。恐らく、もう恥じる事は何もないと考える時期が来たのだろう。CNNのインタビューの中で、オバマ大統領は「米国は、ウクライナにおける権力の移行をやり遂げた」と認めた。

「You Tube」で「Obama admits he started Ukraine revolution」を検索すると、オバマの発言が確認できます。

というわけで、香港デモも、「米中覇権戦争の一環」なのですね~~~。日本政府は、この戦争の真剣度」を知ってほしいと思います。平沼騏一郎さんは1939年8月28日、「欧州の天地は複雑怪奇」と絶叫し、総理大臣を辞任しました。これ、第2次大戦が起こる4日前です。こんな重要な時期に日本の総理大臣は、「あ~、欧州で何が起こってるか全然わかんねえよ!」と告白している。総理がこんなですから、そりゃあ日本、勝てません。それで、2次大戦がはじまってから1年経ったころ、日本は日独伊三国同盟を結んで、正式にナチスドイツの同盟国になりました。そして敗戦。

今の日本政府も、きっと世界で戦争が起こっていることを知りません。だから、同盟国アメリカの敵中国に急接近している。それが、どれだけ深刻な裏切り行為か、政府は自覚していないのでしょう。日本は何もしなくても自動的に勝てるのに、判断ミスでわざわざ「負け組連合」に入りそうで、とても心配です。

image by: Isaac Yeung / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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