「レバレッジ」という言葉をご存知でしょうか。 割り振られた業務をただこなすだけ…という働き方は「レバレッジゼロ」で「時代遅れ」。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ』では著者の佐藤しょ~おんさんが、仕事の成果が2倍にも3倍にも膨らむ「レバレッジを効かせた」働き方について、わかりやすく紹介しています。
労働にレバレッジが掛かっているか?
かつては仕事って、業種、業態、役職、年収という4つの切り口で分類されていました。役職と年収は相関関係がありますが、後者については会社規模の代替指数という意味合いもあり、この4つが分かるとその人がどんな人なのかが、それなりの精度で理解出来たわけですね。
で、時代は令和なわけで、この時代にはもう一つの切り口が追加されたんです。目端の利いている人は、いち早くそれに気付いてここにフォーカスをした働き方をしているんですよ。
それが、「労働にレバレッジが掛かっているかどうか?」という切り口です。
レバレッジって梃子ってことですが、自転車のギアのように前の歯車と後ろの歯車の比のことです。ペダルが一周する時に、後輪が二周するギアだとギア比は二倍ですが、後輪が三周するギアを使うと、当然ですが三倍になるわけです。
それなら二倍よりも三倍の方が良いじゃないかということになるんですが、倍数を上げると今度は漕ぐ力が必要になるわけです。そのあたりのバランスが取れるところのギアを使うために、自転車やバイク、自動車には複数のギアが装着されているわけですね。
で、ここまではギアを持っているというケースでの説明です。
やっと分かりました?昭和の時代ってこのギアを持たずに、いつでもギア比が一倍、つまり、レバレッジを掛けずに働いている人が多かったんです。
例えば営業職。この人たちは毎月月初にメーターがゼロに戻って、そこから競争が始まるんですね。先月100件売ったといっても、月が変わったら全員がゼロに戻ってしまうわけです。それを延々と毎月繰り返していたわけです。
この時代に、レバレッジを掛ける感覚を持っていた人は何をしたのかというと、販売したお客さんから、別のお客さんを紹介してもらったり、同じお客さんに別の商品やサービスを売ろう(クロスセルといいます)としたわけです。
そうすると、過去販売したお客さんが多ければ多いほど、その人たちからの紹介や、クロスセルが発生しやすくなるんですね。今月入社したばかりの新人とは、スタート位置が違うわけですよ。これがレバレッジを掛けるということです。過去にやったことが、未来の自分を助けてくれる、やればやるほど、続ければ続けるほど、今が楽になる、そういうことが起こるんですね。
令和の時代は、ここを意識して仕事をしないとダメなんですよ。
自分が今やっている頑張りが、今だけにしか効いていないのなら、レバレッジは掛かっていないんです。そういう働き方をしていると、毎月毎月メーターがゼロに戻ってしまうんです。だからいつまで経っても一向に楽にならないんですね。
そうではなく、今やっていることが、未来に繋がる、未来の自分を助けてくれるという設計図を描くべきなんです。
前者のレバレッジゼロで年収1,000万の人よりも、レバレッジが効いている年収500万の人の方が、将来はおカネ持ちになる可能性が高いんですよ。
こういうのをストックビジネスというのですが、これと同じ仕組みを会社ではなくあなた個人として取り込むにはどうしたら良いのかを考えるべきなんです。
特に副業をやろうとする人は、最初の段階でこれを考えて下さい。そうしたら今は月に2万円の売り上げでも、5年後、10年後には数倍、数十倍という未来になるかも知れないんですから。
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