それにしても国会で共産党を中心にした野党が追及をしはじめたところから、テレのでは一部のコメンテーターは「まだまだ国会では審議する必要なことがある」「たかだか5,000万円」との表現で追及する野党に批判的な声も聞かれる。たかだか5,000万円、という発言には不思議な感覚を覚えてしまう。
これは権力の使い方、政府として国を治める際に、気を付けるべき権力の扱い方の問題である。
予算の執行に関する議論は数字としてわかりやすいから、記号化しているのに過ぎず、本質は桜を愛でる名目で自分の周辺や地元に権力を示し続けてしまい、結果的に国における最大公約数の幸福に向けた取組みの前提が壊れてしまうという話である。
社会の公平性と平等の精神を純粋に追い求めようとする中で、必要な議論であると思う。コメンテーターは権力の使い方に対してこれほど鈍感であることにメディアも敏感になってほしい。
私たちの社会にあるべき権力の使い方の公正さについて、真摯にとらえ、それを言葉にしなければいけないと思う。
image by: 首相官邸
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