各社がなぜか使う「造語成分」の「—ペイ」が大賞
スマホ決済サービスは、日本では5年ほどで急速に一般化しました。「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「Google Pay」などが乱立する中、今年は消費税率引き上げにともなうキャッシュレス・ポイント還元事業により、一躍全国区での関心事となりましたが、各社がなぜか、申し合わせたように「—ペイ」をネーミングに使っています。
こうしたことばの要素は「造語成分(語を構成する要素)」と呼ばれます。消費者の決済行動に大きな変化を及ぼすという意味で2019年を代表するにふさわしいことばです。
2位の「にわか」は、もともと、「にわかに雨が降ってきた」のような副詞用法や、「にわか勉強」のような造語成分の用法がありましたが、最近は「にわか」だけで「にわかファン」の意味を表すようになりました。従来のけなして使う用法から、初心者を歓迎する意味合いに変化しつつあります。