任天堂が挑む3度目の中国市場挑戦。スイッチは勝てるのか?

2019.12.18
by tututu
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ニンテンドースイッチが世界中で売れまくっている

任天堂が絶好調だ。12月に入って連日、年初来高値を更新。2019年9月の中間連結決算では、売上高が前年同期比14.2%増の4439億円、営業利益は53.4%増の942億円、純利益は4.0%減の620億円。純利益は外国為替市場で円高が進み、205億円の為替差損が発生したことが響いたが、営業利益は5割増という躍進ぶりだったという。
これを牽引したのは、もちろん主力の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」。半年間に世界でニンテンドースイッチのハードが売れた台数は693万台、前年同期(507万台)より36.7%増えた。このうち約3割にあたる195万台が9月に発売したばかりの小さくて軽い携帯専用の「ニンテンドースイッチライト」だという。ライトはすでにスイッチを持っている人が購入するケースが目立つといい、米国などを中心に好調な滑り出しを見せている。

一方、ソフトは前年同期比38.8%増となる5849万本。6月に発売した「スーパーマリオメーカー2」(393万本)、9月に発売した「ゼルダの伝説 夢をみる島」(313万本)など自社の人気シリーズが好調。ソフトメーカー発のものを含め、半年間のミリオンセラーは11タイトルとあったという。人気ソフトの発売はハードの購入を促し、それがさらにソフト販売を押し上げるという相乗効果もある。また、ソフトをダウンロードして購入する顧客も増え、デジタル売上高も83%増の716億円と大幅に伸びた。

20年3月期通期の業績見通しは据え置き、純利益は前期比7%減の1800億円の見通しとは言うものの、12月に入り、年末商戦真っ只中で、さらなる売上が見込まれる。

そんな中、任天堂は今月10日、ニンテンドースイッチの中国での販売をスタート。13億人を超える巨大は中国マーケットに切り込んでいった。実は任天堂、中国市場に挑戦するのは今回で3回目。過去2回は苦い経験をしていた…

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