どんな製品がトレンドになるのか?
CBDと聞くと、『マリファナ』を想像する人たちが多いが、麻薬取締法で逮捕されるマリファナに多く含まれる『テトラヒドロカンナビオール』(略してTHC)という物質が微量ということで、アメリカではマリファナ解禁云々とは関係なく店舗で販売が可能となっている。
ただし微量とは言っても体内に取り込んだ場合の影響が測れないため、ニューヨークでは食物にCBDを入れた商品の販売は規制対象になっている。
今後も規制次第で販売環境は変わるかもしれないが、CBDはリラックス効果や痛みを緩和する効果があるとして腰痛のクリームや美容商品などに入って売られており、ここ1年ほどの注目商品。wellnessとhealthにも通じるものなので消費者の興味関心を惹きつけるとして今年のトレンドに挙げられたのである。
ただし、NRFの発表によると、人気や話題があるからという理由で、表面だけ取り繕って取り入れても消費者は、その薄っぺらさに敏感に反応するとも指摘。
小売や各種ブランドは健康とウェルネスについて真剣に考え、また、ブランドの精神と調和している必要があると改めて指摘している。そして、前述したように、「体験・体感」、「ストーリーテリング」と結びつくことで効果があるとしているのだ。
なお、ソフトな部分は以上のとおりだが、ハード面としては、物流などサプライチェーンへの投資は早めにするほうが良いとも指摘している。
具体案までは書かれていないが、今年は、5Gの普及とセンサーの販売価格が安くなっている背景から、ロボットの導入が進むと見られており、特に物流センターや店舗でのロボット活用が注目されているので、そのあたりのことを差していると思われる。
ロボットについては今年の注目ポイントの1つになると思われるので、NRFの小売イベントでもチェックしたいと思う。ご報告レポートをお楽しみに!
ご参考:
● 2020 retail industry trend predictions
image by: Sundry Photography / Shutterstock