フランス激怒。ゴーン被告の退職金要求に「卑しい」「金の亡者」

2020.01.15
by tututu
 

ゴーン被告はレバノンで豪遊?

高額の保釈金をいとも簡単に放棄し、多くのメディアを集めて会見を開いたことで、自身の富裕ぶりと影響力の大きさを見せつけた、日産自動車前会長のカルロル・ゴーン被告。ただ、レバノンは深刻な金融危機に陥っているため、ゴーン被告は一週間当たり数百ドル前後しか現金を手に入れられない可能性があるとロイターは伝えている。

レバノンの金融経済は過去数十年の中でも最悪な状況。外貨不足に伴って自国通貨レバノンポンドは急落し、銀行は預金引き出しを厳しく制限しているのだ。

ゴーン被告も地元テレビのインタビューで、レバノンの銀行に海外から送金するつもりかと聞かれると「たとえレバノンに送金しても、知っての通り使うことはできない。私は全レバノン国民と同じくこの国の銀行に預金があり、週250ドルないし300ドルしか引き出せない。私が置かれた状況は全国民と同様だ」と認めている。

レバノンでは金融危機のために企業が解雇や減給、労働時間短縮に動いており、経済情勢が悪化すれば、貧困率が50%に達してもおかしくないと世界銀行が警告。こうした危機の一因は、根深い汚職や政府の放漫財政にあるといい、レバノンの公的債務は世界最悪クラスの水準にある。

フランス大使が陰謀を教えた?

こうした中、カルロス・ゴーン被告14日、ロイターのインタビューに応じ、被告が主張する日産による陰謀について、逮捕後間もなくフランス大使から耳にしたと明かしたという。

ゴーン被告は「正直に言って逮捕された時はショックだった。最初に依頼したことは日産に連絡して弁護士を送ってほしいということだった」と振り返り、「翌日、フランス大使が訪れ『日産が君に反旗を翻している』と打ち明けてくれた。それで私はすべてが陰謀だと気づいた」と語った。

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