課題の解決法は
さて、機会、脅威、強み、弱みが整理できました。問題は、その次です。このお店は、今後どんな手を打ったら良いでしょうか。そこで、SWOT分析から「課題」を切り出してみました。すると、課題は次のように考えられます。
- 顧客ターゲットを明確にする
- 顧客の期待以上の提案をして、顧客を増やす
- 接客力やデザイン力を活かして顧客の固定化を図る
- 大手チェーンや個人サロンとの差別化をする方法を考える
- さらなるSNSの活用をして、技術力をアピールする
- 貸衣装業界予約会や町内会、商店街のイベントの活用をする
といったことでしょうか。もちろん、そのための具体的な方法も考えなければいけません。そこで、このお店がすぐに着手すると良いのはどんなことでしょう。私なら、このように提案します。
- 2年間の顧客リストを整理する
- 40代~50代のリッチな地域住民をターゲットとする
- お店のデザインの強みを訴えるキャッチコピーを作る
- SNSに自店のネイルデザインを頻繁にアップする
- 貸衣装業界の予約会や町内会、商店街主催のイベントで、ネイルサービスのお試し会を行う
- 販売計画書を作って、毎月の実績を確認する
これだけのことで、かなりの成果は上がるのではないかと思います。とはいえ、これでお店の本質的な課題が解決されるわけではありません。当面の手を打ちながら、次のことをテーマにしていきます。
- お店のビジョンや方向性を明確にする
- ビジョンの達成スケジュールを決める
- ターゲット顧客が正しいか検証する
- 商品コンセプトを明確にする
- サービスの提供方法を明確にする
- 顧客とのつながりかたを考える
- 顧客に感動される販売方法を考える
- これらを総合して、経営計画書を作る
そうすれば、さらに業績は上がっていくでしょう。これが、今回のSWOT分析から出てきた方向性です。あなたならば、どんな提案をされるでしょうか。
このような「事例」は、たくさん手に入ります。あなたも、手にした「事例」をもとにSWOT分析をされてはどうでしょう。きっと、問題点や課題を整理する力が向上します。お店の皆さんで、わいわいと議論をしながら行うのも良いです。ぜひ試してみてください。
■今日のツボ■
- 「事例」を集めてSWOT分析をしてみる
- SWOT分析から、課題と解決法を考える
- すぐに着手することと並行して、本質的な課題も解決する
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