安倍首相は5日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」の前夜祭の会費が1人5千円という設定について、安倍事務所とホテルの間に「合意」があったとの認識を示した。事務所の主体的関与を認めた形だと、朝日新聞、共同通信、毎日新聞などが報じている。
「桜」夕食会費 首相、事務所とホテルの「合意」認める https://t.co/n5Nwg4SfLE
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 5, 2020
事務所がホテル側と合意
立憲民主党の大串博志氏は、先月27日に行なわれた首相答弁での「キャンセルが発生しても問題ないと契約している」といった発言を取り上げ、「契約したのは首相の事務所ではないか」と追及。安倍首相は発言を訂正し、「事務所として仲介している以上はホテル側と合意して把握しなければならない」と説明。合意がなければ参加者に5000円と伝えられないとも述べ価格設定でも事務所とホテル側に合意があったと認めた。しかし、会費については「最低でも1万1千円で値引きには応じない」とニューオータニ関係者から声があがっている。果たして真相は…?
政治資金収支報告書への記載義務があった?
野党はこれまで「桜を見る会」の前夜祭が政治資金収支報告書に記載されていないことが違法なのではないかと追求してきた。安倍首相は5日の衆院予算委員会で、「段取りの調整を行なったにすぎない安倍事務所の職員は、契約上の主体にはならない」とし、「記載する義務は発生していない」と述べていた。また、推薦者リストについては「すでに廃棄しており、詳細は把握できない」と否定した。今回、事務所の主体的関与を認めたことになるが、今後の審議にはどう響くか。
「うそつき」はどっちだ?
安倍首相は衆院予算委員会で「桜を見る会」に関する質問をした立民の黒岩宇洋氏に対して「うそつき」と非難。これについて立憲民主党の安住淳国対委員長は5日、謝罪を求める考えを示している。また、国民民主党の原口一博国対委員長は「情けないを通り越してあきれる答弁」と指摘し、共産党の穀田恵二国対委員長は「質問者にうそをついているとの発言は許し難い。一番うそをついているのは首相だ」と強く非難した。果たして「うそつき」は誰なのか。