人の悪口、言うな聞くな。「他社をけなす接客」がNGでしかない訳

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自分を上げるため、他人を下げるような物言いをする…。そんな相手と話して、いい気分になるような方はいないのではないでしょうか。そしてそれは、接客シーンでも同じことが言えるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、自社商品の魅力を伝える時に他社を悪く言ってしまうという手法の危険性を説いています。

他社を悪く言わない

商品を売り込むという時に、自社商品の魅力を伝えたいつもりなのか、他社を悪く言いがちな人ってたまに見かけませんか?「あそこの商品はここがダメで、この部分も全然なってないんですよ。その点ウチの商品はこんなにすごいんです!」みたいな。つい昨日もそういう接客をされましたが、こういう商品説明って、聞いている側からするとそんなに気分の良いものではありません。

理由はいくつかあります。その会社の商品を愛用している人も中にはいます。もしそのお客様が、悪く言われている会社の商品に少しでも魅力を感じているならば、当然良い気分にはなりませんよね。

また、そもそも論として、他人を悪くいう人に魅力を感じる人はあまりいません。これは普段の人同士のコミュニケーションも全く同じで、陰口を叩くような人が人望を集めるなんてことはまずありませんよね。それよりも、「あの人は裏で悪口ばかり言う」という悪評が立つことの方が多いはずです。これと同じ感覚で、他社や他社商品のことをやたらと悪く言う人は、お客様から信頼を得られることはまずありません。

加えて、たとえ目の前のお客様とそういう話で盛り上がったとしても、周辺にいるお客様が好きな商品だったとしたら、そのお客様はものすごく嫌な気持ちになります。結局、悪く言うことで得られるメリットなんてないのです。

他社商品との違いや優位性を伝えたいのなら、そうした「悪く言う」というやり方以外にも方法はあるのではないでしょうか。例えば、「A社の商品はこういうところがすごいんですよね。でもウチの商品は、この部分に自信があるので、A社にも負けてません!」みたいな。伝えている内容は同じだとしても、言い方ひとつで、相手(お客様)の受け取り方は変わります。

比べて貶めるよりも、他社のことは認めつつ、自社が自信を持っている部分を全力でアピールすることができれば、それで良いのです。この部分を間違うと、魅力を伝えるつもりのはずがただの悪口大会になってしまいます。

ついついやりがちなことでもあるので、注意をしておきたい部分です。

今日の質問です。

  • 他社商品と自社商品の違いをお客様に伝える時、どんなことに気をつけておかなければいけませんか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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