まだ裏を取っていないの?
【読売】は4面政治面に記事。この問題を利用して野党を攻撃しようという意図が見える記事になっている。見出しを以下に。
(4面)
野党が審議一時拒否
「桜」前夜祭
首相説明の「矛盾」批判
見出しで目に付いたのは、上記3行目。「首相説明の「矛盾」」と、矛盾にわざわざ括弧を付けているところ。野党が「矛盾だ」と言い立てるので、括弧を付けて「野党が言うところの矛盾」という意味を添えたということだろう。《読売》は矛盾ではないと捉えている可能性がある。
記事内容の特徴は、昨日に続いて、またも「裏取り」をやっていないところだ。裏取り取材は行ったかもしれないが、その場合でも取材結果を記事に反映させていないことは確かだ。
uttiiの眼
ホテル側は、首相サイドからの電話による聞き取りに対してどう答えたのか、ホテル側に直接確認を取るくらいのことは、《読売》の記者だって当然やりたいと考えるだろうが、取材してはならないと上部からクギを刺されたか、取材したとしても記事に反映させられないのが分かっているので“自粛”したか。
少なくとも、他紙の取材に対してホテル側が「営業の秘密云々は答えていない」とか「例外はない」と答えていることについて、《読売》は今日に至っても全く伝えていない。
それにしても、首相の嘘が暴かれようとしているときに、それを「野党の審議拒否」が主題のニュースに読み替えるなどということは、《読売》にしかできない技だろう。御丁寧に、野党席が空席になった衆院第1委員会室の写真まで添えられている。