新型コロナウイルスの感染者が韓国でも増加している。韓国保健福祉省は20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに31人確認されたと発表した。前日に20人の感染者が見つかっており、2日間で51人と感染者が急増している実態が明らかになった。この結果、韓国での感染者は計82人に上ったと時事通信が伝えている。
韓国では教会が感染源に
2日間で急増した51人のうち48人は南部の大邱市と慶尚北道で感染が確認された。同地域では18日、60代の韓国人女性の感染が発覚。この女性は大邱市内にある教会に通っていたが、保健当局が接触者を調べたところ、同じ教会に通う40人近い男女が感染していることが明らかになったという。
聯合ニュースによると、感染の有無を調べるために検査を受けた人(感染者除く)は、20日までに1万2161人に上り、うち1万446人は陰性反応で、残りは現在検査中だという。中央防疫対策本部は、午前10時(同9時時点)と午後5時(同4時時点)の1日2回、新型コロナウイルスの感染者数を発表している。
中央対策本部の副本部長を務める金剛立(キム・ガンリプ)保健福祉部次官は20日の会見で、ウイルスの市中感染が始まる段階にあるとの認識を示した。その上で、政府は防疫対応システムを見直しているとし、検疫を中心とした海外からの流入遮断と早期発見努力は継続する計画だと伝えたと聯合ニュースは伝えている。
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