一方で、早々に中国を脱出した多くの中国人は近くの日本、台湾、韓国などに逃げ込み、各地にウイルスを拡散してしまいました。それだけでなく、逃避先の国でマスクを大量に買い占めては中国に送っているため、日本をはじめとする国々のマスクが不足するという事態を招いています。
WHOは必死になって中国を責めるな、中国の責任ではないなどと言って中国にゴマをすっていますが、明らかに中国人が世界中にウイルスをバラまいています。それなのに、ダイヤモンド・プリンセス号のことで日本が批判されたり、日本が汚染地域に指定されるかどうか議論されたりと、日本はとんだとばっちりです。
勝浦のホテル三日月も、もしかして政府からなんらかの保証を得ているのかもしれませんが、それでも風評被害は避けられないというリスクを冒して武漢からの帰国者を受け入れました。勝浦市の市民は、ホテルで缶詰めになっている帰国者たちを励ましました。それなのに、勝浦は風評被害で苦しんでいます。
日本が3月1日に東京マラソンを開催することを決めたら、中国人が「日本はやばい」などとネットで書き込んでいるという記事がありました。また、「日本ではマスクをしていない人がいるが、おそらくマスクが買えない人たちですね」という投稿もあるそうです。
● コロナウィルスなのにマラソンなんて！中国のSNSで「心配の声」続出「武漢よりマズい」「正解捨てた」
冒頭の記事のように、少しでも国際基準の常識を持つ人権派の人々が、次々と行方不明になってしまった今、中国に残っているのは自分勝手で自己中心的で、政府には何も物申せない無能な人々ばかりになっています。やはり中国共産党が一党独裁を続けている限り、中国は前進することができないことが今回の騒動で証明されました。
中国は人が多すぎます。漢の時代は、人口密集と疫病の発生で山河が崩壊し、やがて黄巾の乱で天下が崩壊したと史書に記録されています。しかし、現在も人口が多いことは変わりません。人口抑制のために一人っ子政策が敷かれましたが、あまり効果はなかったようです。
中国の歴代王朝の衰退は、たいてい疫病の大流行からカタストロフィが起きたことによります。それについて詳しくは拙著『中国崩壊』に書いてあります。目下、習近平体制は必死にラストエンペラーになることを避けようとしています。日本は、それに巻き込まれないよう用心すべきです。
image by: Isaac Yeung / Shutterstock.com
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年2月19日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます（1ヶ月分：税込660円）。
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