そんな事ある?正社員だと思っていたのに実は期間雇用だった話

 

深田GL 「どうも職業紹介会社からの紹介で、そこでは、正社員採用と聞いていたらしいんだ。所長、そうでしたよね? 」
新米 「あらー、でも有期契約とある契約書に署名押印しているんですよね? 」
所長 「職業紹介会社から内定通知が出ていて、そこに正社員と書かれていたそうだ」
新米 「え? それって会社さんが知らない間にですか? 」
所長 「どうもそうらしい。酷だよな。で、職業紹介会社にクレームを言ったら、実際の契約は御社と雇用者間のものですから、内定通知書は関係ないですなんて、開き直っちゃったらしい」
新米 「え? 、そうなんですか~? 」
E子 「あなたの会社が余計なことをするから、紹介してくれた人とトラブルになってるんだよって文句言っていきましょうよー」
所長 「ホントにそう思うよ。ところが、よくよく聞くと採用を決めた日に書いてほしいとFAXしてきたフォーマット紙がどうもその内定通知書だったみたいなんだな」
新米 「そうなんですかー」
所長 「T社さんは送られて来たフォーマットの空白欄に給与や勤務時間など必要事項を記入しただけなんだが、他の欄に正社員と書いてあったということにあとから気づいたらしい」
新米 「えぇーっ!! 」
所長 「もっとも、面接時にも契約時にも『最初の1年は有期契約です』と明確に説明し、契約期間の明記された契約書に署名押印ももらっている、何度話しても平行線なので、公平な第三者に入ってもらえる『労働局のあっせん』を使った方が良いとご提案したんだ」
新米 「両者間で平行線なら、確かにその方が良さそうですね」
深田GL 「最近、職業紹介会社からの電話も多いよね。求人を出すとすぐに電話がかかってくる。人材不足の折、職業紹介会社を使う機会も増えてくるだろう、基本的なことだけど、書類は自分が書いた箇所以外にも気をつけてチェックをする、ポイントですね」
全員 「了解です。お客さまに前もってお伝えしておきたいですね」

image by: Shutterstock.com

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