河井案里氏の陣営関係者の複数が、案里氏の夫・克行前法相が当選した2017年10月の衆院選でも、現在問題となっているのと同様の報酬支払いがあったと説明していることがわかったと共同通信などが報じた。河井前法相は、改めて説明責任が問われそうだ。
河井前法相の衆院選も違法報酬か - 17年、複数が地検に説明https://t.co/uU5bXtgRaJ
— 共同通信公式 (@kyodo_official) March 5, 2020
案里氏の公設秘書3人は逮捕
案里氏の陣営では、克行前法務大臣の政策秘書と案里氏の公設第二秘書ら3人が買収の疑いで逮捕された。これは、2019年7月の参院選で、14人のウグイス嬢に対して法律の規定の倍額にあたる報酬を支払ったとされている問題。また、規定を超える報酬の支払いは、ウグイス嬢以外の運動員にも支払われていた疑いがあることも判明している。1ヶ月ほど企業訪問などを行なったという男性は、報酬として銀行口座に86万円の入金を受け、事務所で10万円を受け取ったという。ほかにも、選挙ポスターを貼る作業をしていた関係者の1人は、50万円ほどが自分の口座に振り込まれた。なお、これらの運動員については、選挙運動の収支報告書に記載されていないという。
案里氏「身に覚えがない」
案里氏は、「議員活動は引き続き頑張って続けていきたい」と話しており、疑惑については「身に覚えがない」との趣旨を述べているという。
「あらいぐま」が指示
広島地検は3日、都内のホテルで河井夫妻のスマートフォンを押収した。その際、夫妻は抵抗したが事情聴取を受けることはなかったとしている。FNNは経営内部で交わされたというLINEのメッセージを入手したという。河井克行議員を表す「あらいぐま」が、「ウグイスさんではなく、男性のボディーガード役を4、5人確保配置してください」「東広島市を回るときに、先日指示した◯◯も訪ねてください」など、3日に逮捕された秘書に細かく指示を出していたことが判明している。