その背景には、経済的困窮と超高齢化による介護問題があるとされています。
2000年代に入り非正規雇用は急増。正規雇用の会社員の月収も2001年を境に下降に転じました。核家族が当たり前になり、共働きも当たり前になった。その一方で、地域の結びつきは弱まり、「孤立する家族」が量産されました。
つまるところ、「家族の一体感」というような家族イデオロギーに基づいた価値観が、家族を追い詰めてる。介護や育児、貧困など他者の助けを借りる必要のある問題を、自己責任にすり替えたことで家族間の悲劇が増えている。そう思えてなりません。
血が繋がっていなくとも深い愛情で繋がっている親子はいるし、婚姻関係がなくとも、深い信頼関係で結ばれている二人はいます。家族とは何か?家族の一体感とは何なのか?
みなさんのご意見を、お聞かせください。
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※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年3月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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