トヨタ自動車は23日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、グループ会社を含めた5カ所の国内工場の一部稼働を4月3日から停止すると発表したと時事通信、日本経済新聞、読売新聞などが報じた。国内最大の自動車メーカーの稼働停止という衝撃的なニュースに、日本のネット上でも驚きの声が多くあがっている。
トヨタ、国内5工場を停止 新型コロナの需要減で https://t.co/D2FaqNjCf9
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) March 23, 2020
3万6000台の減産
時事通信によると、稼働を停止するのは、愛知県豊田市の「高岡工場」「堤工場」、愛知県田原市の「田原工場」、福岡県宮若市の「トヨタ自動車九州宮田工場」、東京都羽村市の「日野自動車羽村工場」。稼働停止期間は現時点で4月3日から最短6日まで、最長で15日までを予定している。これにより、およそ3万6000台の減産が見込まれるという。
トヨタ、4月上旬から国内5工場停止へ 新型コロナで需要減 https://t.co/dnBqv11HZO
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 23, 2020
作った車を運び出すこともできない
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、各国では外出制限が行なわれている。こうした市場や需要の状況を鑑みて、今回の稼働停止を決めたという。トヨタ関係者は「作った車を運び出すこともできない状況」と話しており、しばらく不透明な状況は続きそうだ。
高岡工場では感染者も
愛知県豊田市の「高岡工場」では2人の感染者が出た。1人目は19日に、2人目は22日に感染が確認されたという。2人は同じ製造ラインで作業していたという。新たな感染を受け、高岡工場は一部の生産ラインを3日間止め、工場内を消毒。感染者2人の濃厚接触者32人を自宅待機としている。