「報道機関の使命は『権力の監視』です」とは、メディアの人たちの常套句です。では、その“まなざし”はどこにあるのでしょうか?おかしいことをおかしいと言えない空気。その空気を作り出したのはいったい誰なのか?殺人を犯したら裁かれるのに、権力があれば裁かれないのか?
もっとメディアは、男性の訴えに真摯に向きあうべきではないでしょうか。
権力を持つこと自体は、決して悪いことではありません。しかしながら、自己制御力の低いリーダーが権力を持つと、その権力を組織のためではなく自分のために行使します。
自己制御力のない権力者は、衝動的に権力を行使することも多く、彼らはしばしば他人に粗暴に振舞います。
自己を律する力(=自己制御力)なき権力者がリーダーとなった暁には、その先には暗雲が立ちこめていて、組織も悲惨な末路をたどる事になる。その末路を請け負わされるのは末端の、真面目で、職務に忠実な人です。
「最後は、下部がしっぽ切られる。手がふるえる。怖い」―――。
男性が残したこの言葉の真意を、この切なくて痛ましい言葉を紡がなくてはならかった心情を、もっと真摯に受け止めてほしいです。
みなさんのご意見もお聞かせください。
image by: 安倍晋三 - Home | Facebook
※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年3月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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