トランプ「極めて中国寄り」WHOに激怒もテドロス事務局長は反論

2020.04.09
by MAG2NEWS編集部 NK
shutterstock_353116961
 

アメリカのトランプ大統領は、世界保健機関の新型コロナウイルスへの対応について「極めて中国寄り」と批判し、資金の拠出の停止を検討する考えを示したと NHKなどが報じた。アメリカからの資金はWHOの予算のおよそ4分の1を占めるという。これを受けてWHOのテドロス事務局長は「ウイルスを政治化しないでほしい」と訴えた。


WHOの予算のおよそ4分の1

 NHKによると、アメリカのトランプ大統領は7日、3月に中国からの入国禁止の措置をとったことをテドロス事務局長が2月に懸念していたことについて触れ「結果的に間違い。極めて中国寄りだ」と批判。WHOの予算のおよそ4分の1を占める資金の拠出を停止する考えを表明した。これを受けてWHOのテドロス事務局長は「WHOはすべての国と近い関係にあり、人種差別はしない」と否定。そして「ウイルスとの闘いに焦点を当てるべきだ。ウイルスを政治化しないでほしい」と訴えた。これについてトランプ大統領は8日、「すべての国が適切に扱われるべきなのに、そうではない」と改めて批判し、「(拠出金停止は)調査を行ない、どうするか決定する」と述べた。

中国「WHOを支持」

中国外務省の趙立堅報道官は8日、「WHOはテドロス事務局長のもとで、感染拡大への対策で国際協力を進めるうえで重要な役割を果たしてきた」とし、WHOを支持する姿勢を示した。また、国際協力にマイナスの影響を与えるといった理由から、資金拠出の一時停止には反対しているという。

Twitterの声





※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: NHK

image by:Joseph Sohm / Shutterstock.com

print
いま読まれてます

  • トランプ「極めて中国寄り」WHOに激怒もテドロス事務局長は反論
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け